【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

主人公に魅力あり!! 胡桃沢耕史「翔んでる警視」シリーズ③

楽しんで書き続けているうちに、主人公・岩崎白昼夢(さだむ)警視をクローズアップする記事が3回目となりました。 「翔んでる警視」関係の記事だと、もう何回になるか…。 煮ても焼いても食えぬヤツとか、箸にも棒にも掛からぬヤツという人物は、割とあちこ…

この脇役に魅力あり!! 進藤巡査長②

“進んでる巡査長” ひょっとしたら、『翔んでる警視』のスピンオフとして1回くらいは作られても良かったのではないでしょうか? 天才的頭脳を持つスーパーエリート岩崎白昼夢(さだむ)警視の部下・進藤俊次巡査長が主人公の、実直な刑事の活躍物語。 作者が…

この脇役に魅力あり!! 進藤巡査長

私は年功序列の役人生活が長く、昇進試験といった飛び級が可能なシステムも無いところだったため、「年上は『上』であり役職も給与も若者より上位である」という価値観が当然な環境の中で、社会人1年目から過ごした過去を持っています。 年齢と役職が逆転す…

オブジェクトに魅力あり!! 寝待ちの藤兵衛

ソフトウェアの開発では(技術者でもないくせにわかったような言い方ですが)、頻繁に使う機能の実行プログラムを1つの単位とし、丸ごと使い回すことがあります。 その単位を「オブジェクト」と呼び、プログラム認識用に「オブジェクトを宣言する」という言…

時代劇に魅力あり!! 江戸を斬る

北町奉行・遠山金四郎の活躍を描いた作品でもっとも有名なのは何といっても「遠山の金さん」でしょう。 私が見ていた頃は、杉良太郎さん主演で、エンディング曲は「すきま風」でした。 この作品は再放送でしか見なかったので印象が薄く、杉さんといえば「新…

主人公に魅力あり!! 胡桃沢耕史「翔んでる警視」シリーズ②

悪役に魅力のある作品は面白い 悪役が徹底的にワルで、外道で酷いやつであればあるほど、ヒーローが引き立つ。 でも、ヒーローがあまりにも清廉潔白であると、なんだか面白味が感じられないことも事実です。 たぶん、昔のヒーローは「カッコよい」だけでキャ…

時代劇に魅力あり!! 柳生あばれ旅

私は小学生の頃、どういうわけか時代劇が好きで、毎日ちょんまげを見ないと収まりのつかない子供でした。 今と違い、時代劇隆盛の頃ですから、それは簡単に叶えられました。 月曜日は「水戸黄門」「江戸を斬る」「大岡越前」が持ち回りで放映されていました…

徹底ぶりに魅力あり!! 疑似個人情報データ生成サービス

刺激的な名称のサービスです。 このサイトの画面を開いたまま人と接したとき、ふと相手の目線が私のPC画面に行って、ハッとした後、何も見なかったかのような表情をされると逆にこちらが焦ります。 あと、電車内で隣の人の目に、私のタブレット画面が目に入…

サンマルク創始者・片山直之さんの発想の魅力

一枚岩の組織は強い 誰もが知る鉄則と言ってよいでしょう。 ではどうやってその状態を作るか? 朝礼でスローガンを唱え、皆でエイエイオーをすればできるか? 組織の力を作れる理由 一枚岩とは言葉を換えれば「上下関係がまとまっていること」 正真正銘、サ…

この装備に魅力あり!! 星野道夫「アラスカ 光と風」

私は中学生の頃、プロボクサーに憧れたことがあります。 かなり昔のことですが、小林弘さんというジュニアライト級を6回防衛した世界チャンピオンがいて、その人の本を読んだことがきっかけでした。 しかし私にはそんな才能もハングリー精神も無かったので、…

設定に魅力あり!! 胡桃沢耕史「翔んでる警視」シリーズ②

前回、登場人物の給与設定についてふれ、キャリア組とノンキャリア組では格差が甚だしいということを述べてみました。 翔んでる警視 3 (双葉文庫 く 1-3)] 45歳、妻子持ちの進藤刑事の月給がいまだ20万円にも満たず、夫の財布に千円札1枚を入れて毎朝送り出…

設定に魅力あり!! 胡桃沢耕史「翔んでる警視」シリーズ

私が国家公務員Ⅲ種試験に合格し、20歳で勤め始めたときの初任給は11万3千5百円です。 4月時点ではもう少し低く、たしか10万5千6百円だったと記憶していますが、なにぶん大昔の話であり、当時の国家公務員俸給表などがネットに落ちていないかと探したのですが…

展開に魅力あり!! 胡桃沢耕史「翔んでる警視 第Ⅱ巻」

【踊る大捜査線】の中で、「犯人は刑事に恨みを持つ者」という仮説に基づき、自分を狙う可能性のある、かつて逮捕した相手の特定に血眼になる刑事たちの中で、青島俊作だけは平然と構えている、というシーンがあります。 なぜそんな暢気に構えているのかと追…

主人公に魅力あり!! 菊池秀行「魔界都市ブルースシリーズ」②

暴力&エロス描写が苦手。 どう考えても菊池作品などに手を付けないほうが、私にとっては安全な読書ライフが送れるはず。 「魔界都市新宿」と「魔宮バビロン」だけと接しているのが無難です。 しかし、どうにも気になる「糸で戦う主人公」 糸が武器と聞くと…

主人公に魅力あり!! 菊池秀行「魔界都市ブルース」シリーズ①

私は暴力やエロス描写のある作品は好きではありません。 以上。 と、普通ならそれで、菊池作品の9割以上を切り捨てて終わってしまうところです。 しかし例外中の例外ながら、たった一人の主人公だけが、私の嗜好バリヤを破りました。 彼の名は秋せつら。 魔…

主人公に魅力あり!! 胡桃沢耕史「翔んでる警視」シリーズ

およそ20数年ぶりに読みたい欲求が高まり、購入して久々に読んだ「翔んでる」シリーズ。 翔んでる警視〈1〉 (1983年) (双葉ポケット文庫) なぜだか知らないけれど、中高生の頃に「翔んでる警視」と「新・翔んでる警視」にハマりにハマり、むさぼるように読み…