こだわりの食事シーン集
作業服の下に隠した、ちょっと大きめのハンド・バッグの膨らみを「ぶざま」と評しきった朝倉哲也。 blog.dbmschool.net ここに丹生ちゃんのトレードマークのひとつ「ダサいカバン」がオーバーラップしてしまった私は、衣服の膨らみを無様と罵ってしまう朝倉…
朝、家を出る直前「何の本を持っていこうか?」と考えた私の目に、ブックカバーをまとった一冊が何事かを訴えかけてきた。 哈! いや、これは男塾塾生の戦闘中の掛け声だ。 ハッ! 思わず手に取ったのは、このところすっかりご無沙汰だった『蘇る金狼・野望…
北斗の拳の象徴的な食事シーンの第3弾は、『ケンシロウがモノを食べるシーン』 私が知るかぎり全245話の中で、たったの2回しかないというレアなカットの紹介です。 「メシを喰うケンシロウ」は作品世界にそぐわない 断ることのできない「まあ一杯やんなさ…
北斗の拳の象徴的な食事シーン・第2弾です。 今回は『マズそう』がテーマです。 前回も軽く書きましたが、北斗の拳は愛憎や友誼・信念や使命といった、熱い想いや形而上の世界観を描く物語ゆえ、「食事」を表現する重要性は低く、さほど重視した描かれ方は…
さて、あっという間にボロニアを吸い込み、自らの体重を1キロほど増量した朝倉哲也。 11月26日(土)の未明の出来事でした。 その時の様子を詳しく知りたい方は下の2記事をご覧ください。 blog.dbmschool.net blog.dbmschool.net 半日勤務の土曜日をサ…
北斗の拳は、純粋なバトル漫画です。 愛憎や友誼・信念や使命といった、熱い想いや形而上の世界観を描く物語において「食事」を表現する重要性は低く、さほど重視した描かれ方はしていません。 しかし北斗の拳の舞台である「インフラや社会秩序が崩壊してし…
なに? ㉓と㉔の内容がカブっているって? blog.dbmschool.net blog.dbmschool.net たしかに・・(ダイゴ風に) DAIGO「DAIGO TV」 Googleドキュメントに走り書きしたドラフト文章を見て「今回はこれか」と思い、同じ内容で2回執筆してしまった。 5月20…
さて、またもや前回記事からそこそこ月日が経ちました。 え〜と、どこまでだっけ? ・・フムフム、赤堤のアパート入居初夜の食事だったか 京子がボロニアソーセージを食した疑惑とか、朝倉が鶏モモ45本をかっ喰らった疑惑とか、一部(?)は私の言いがかりな…
阿刀田高さんの『わたし食べる人』では、冒頭からこれでもかとばかりにパワーワードが連発されています。 一気に読めてしまう部分なので、ひとくさり引用してみます。 ことの起こりは、太り過ぎが原因だった。三十歳を過ぎる頃からタナカ氏は急にズボンがき…
司馬遼太郎をよく知らなくても、船好きな人なら知っている『菜の花の沖』(実際に私の知人でそういう人がいた) この作品は文庫版で全6巻ですが、我が家にあるのは2巻〜4巻だけです。 物語自体は全部読んだのですが、手元に残したのはこの3冊だけ。 なぜ…
1本の記事で終わらせる気だったのに・・ ついつい想像が走ってすっかり長引いてしまった『坂の上の雲』の1エピソード。 多くの方がご存じとは思いますが『坂の上の雲』は明治期の日清・日露戦争あたりを主題に秋山好古・真之兄弟と正岡子規を描いた名作と…
司馬遼太郎からの課題 「飲みきれぬほどのビール」とは何かを探れ サンドウィッチに挟まっていた”somethingの解”を求めよ。 いつもは大藪先生からこういった課題を出されている(勝手に想像している)私ですが、まさかの司馬さんからのカットイン。 だいたい…
1週間休まずに働いても、収入の6割5分が家賃で消えてしまう。 増本卯平が働いたフィラデルフィアの造船工場での、職工たちの苛烈な経済状況が『坂の上の雲 第2巻』で描かれていたことを紹介しました。 blog.dbmschool.net しかし、職工たちは「アメリカ…
その特徴ある食風景が心に残る『坂の上の雲 第二巻』は私のお気に入りです。 坂の上の雲(二) (文春文庫) わずか5ページほどですが、桝本卯平という人がフィラデルフィアの造船工場で働くシーンがあります。 そのうちたったの9行ですが、給料と食事のこと…
「何を食うかね?」 ニコ来食堂で卓についたばかりの篤蔵に、兄の周太郎から刺激的なキラーワードが・・ 前回記事⇩⇩に続いて、いよいよオーダーするシーンです。 blog.dbmschool.net 何を食うかと問われたのが五郎さんなら 東京都 三鷹市の大皿家庭料理定食 …
様々な小説作品の中から、想像を掻き立てる食事シーンを取り上げてブログに書くということなら、私の代表作(?)といえば、「孤独なグルメ『蘇える金狼』」ということになりそうですが、蘇える金狼以外の作品についても少し触れていきましょう。 今回は【天…
さて、またもや前回記事からそこそこ月日が経ちました。 え〜と、どこまでだっけ? blog.dbmschool.net ・・フムフム、赤堤のアパート入居初夜の食事だったか 京子が朝倉君を差し置いて『蘇る金狼』の聖域ともいうべきボロニアソーセージを食した疑惑とか、…
さて、前回の記事で朝倉が食した鶏股は「四、五本」ではなく「45本」だったという衝撃の事実(こじつけ)が露呈したことで、『蘇える金狼』の展開が俄然ハードボイルド感を増しました(あくまでも四緑文鳥的脳内変換です)。 blog.dbmschool.net この11…
不本意ながら、京子の事情により小さなテーブルでの夕食を強いられた朝倉哲也。 Eコマースの事情により、面積は<幅1200×奥行600>で、これでは一般的な4人掛けテーブルを下回ってしまいます。 テーブル事情については前回の記事⇩⇩⇩をご覧ください。 blog.…
さて、前回記事で「禁断のボロニア事件」を暴いたわけですが、このシーンではまだ引っかかる点があります。 blog.dbmschool.net 応接セットのテーブルに、どれほどの食物を置けるか? このシーンには肘掛け椅子が必須 大きな応接セットを選べない「京子の理…
では引き続き、11月25日(金)夜10時ごろの新居(アパート)でのシーンを見ていきましょう。 「夕食」というにはかなり深い時間ですが、朝倉と京子が食べ始めるところからです。 「久しぶりにお腹がすいたわ」 そう言って京子が口に運んだのは『コール…
※当初「ぼっちは部屋を暖めない」という、私自身の経験をタイトルにしていましたが、公共料金値上げの圧迫などにより、単身以外の世帯でも暖房カットを余儀なくされている方も多いと思うので、タイトルを変更しました。失礼いたしました。 「孤独なグルメ『…
さて、「借りたばかりのガランとした部屋」へ一挙に家具を運び込んだ流れからの食事シーン・・ 大藪先生のあまりにも大雑把な状況設定ゆえ「場作り」に難渋した私は、シチュエーション考察のためだけに前々回、そして前回と、2度に亘る記事を書くハメになり…
このあたりでまた、作品の説明をしておきましょう。 私の勝手な想像でいじくり回している大藪春彦作品『蘇える金狼』 本来は硬派なハードボイルド小説です。 ただ、主人公・朝倉哲也の食事シーンがあまりにも衝撃(笑撃)的、かつ描写の回数が多いので、食べ…
引き続き物語の17日目、11月25日(水) 夜の世田谷・赤堤の朝倉と京子のシーンです。 朝倉哲也が小泉経理部長の愛人・永井京子を騙すために、偽名の「堀田」名義で借りた赤松荘205号室。 家賃2万3千円、敷金7万、権利が5万 そういえば「敷金3」なん…
物語の17日目 11月25日(金)朝9時の始業時間 東和油脂の経理部に勤める朝倉哲也は、この日は会社を休むことはできません。 「給料は午後になって配られた」と書かれているので、現金支給だったことがうかがえます。 ディティールに手を抜かない大藪作品! …
えーと、どこまで書いたっけ? 前回のエピソードでは、たしか「300円分のオデン」という実にザックリした表現に苦しめられた記憶があります。 blog.dbmschool.net 昭和41年の時代設定とか、おでん1人前の分量とか、とにかく色々な検証に忙殺され、すっ…
前回までに、『朝倉哲也が大衆的なオデン屋で食べる300円分のおでん(昭和41年バージョン)』について、その店構えやおでん鍋のサイズなどの検証を行ってきました。 blog.dbmschool.net blog.dbmschool.net blog.dbmschool.net blog.dbmschool.net 今回は…
えーと・・ どこまで書いたんだっけ? フムフム、なるほど・・ さて、前回記事⇩⇩⇩で食べる量のデータが取れたので、次は料理のお膳立て・・そう、まさに「お膳立て」を考えていきましょう。 blog.dbmschool.net 一応 (-_-;) 原作の説明を挟みます これを読ん…
物語の15日目 11月23日(水)勤労感謝の日 PM7:00頃 朝倉哲也がこの晩に食した『三百円分のオデン』は、およそ11人前と少し。 前回、そのことが算出されました。 1回の食事量としては多すぎてリアリティを感じませんが、これはおでんの分量です。 普通の1食…