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主人公に魅力あり!! 胡桃沢耕史「翔んでる警視」シリーズ

およそ20数年ぶりに読みたい欲求が高まり、購入して久々に読んだ「翔んでる」シリーズ。


翔んでる警視〈1〉 (1983年) (双葉ポケット文庫)

なぜだか知らないけれど、中高生の頃に「翔んでる警視」と「新・翔んでる警視」にハマりにハマり、むさぼるように読みました。

 

最初に「新・翔んでる警視」のⅠ~Ⅲ巻を順番に読み、そのあと「翔んでる警視」Ⅰ巻、Ⅲ巻。最後にⅡ巻という順に楽しませてもらいました。

 

警視庁の捜査一課に配属された新人エリート・岩崎白昼夢(さだむ)。

国家公務員上級職試験を3番という好成績で合格し、普通なら大蔵省が採用するはずのスーパーエリートでありながら、殺人捜査への熱い想いにより、わざわざ地方官庁である警視庁を志した青年。

 

電話帳でも時刻表でも、パラパラと見ただけで一字一句暗記できる抜群の記憶力と、世界中の100以上の言語を、現地人と同じレベルで読み書きできる語学力など、人知を超えた優秀な頭脳により、なみいる難事件を次々と解決していく痛快譚でありながら、なにかとクセの強い天才ゆえに強烈なドラマ性を帯びています。

 

物語のいたるところに、切れ者ぶりを遺憾なく発揮した言動があふれかえり、謎だらけの指揮命令の数々が、周囲の凡人の後追いの理解で裏付けされていくスタイルは、とにかくスピード感に溢れ、テンポが良いうえに完全勝利。

まさに痛快です。

 


新・翔んでる警視 (1) (広済堂ブルーブックス)
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どうも私はこういう作品が好きなようで、「翔んでる」シリーズを読んでいた時期から約10年後、司馬遼太郎さんが幕末の官軍司令官を務めた大村益次郎を描いた『花神』にもどハマりしました。

 

物語の後半、軍務大臣に抜擢されて以降の大村益次郎の活躍に惹かれた感覚は、岩崎警視の活躍に憧れた感覚に、とてもよく似ている気がします。

 

ライアーゲームの秋山深一や、デスノートのLに惹かれるという傾向もあり、どうやら私はインテリに憧れているのかもしれません。

無い物ねだりですね。

 

でもひとつはっきりしているのは、こういうエリートの姿を自分の理想像にした場合、普段の行動になぞらえやすくなるのは、働き出してからですね。

 

少なくとも私の時代では、中高生が岩崎警視に憧れても、学業でしかそれを体現できない。

 

現代なら中高生が事業を興して世に打って出ることは比較的しやすいですが、ネットも携帯電話もない昭和の頃に岩崎警視を目指そうとすると、学校の勉強でダントツの成績を出すぐらいしか方法が無いでしょう。

 

高校時代、私の学年は9学級ありました。

1クラス50名中、試験結果は安定の43位から48位(男女1名ずつツワモノがいて、49位と50位は盤石だったため)。

 

そんな順位を行ったり来たりしている身では、ダントツの成績など目指すべくもない。だいたい私は学校の勉強が嫌いだった。

 

しかし、勤めてしまえば担当分野に特化した中で業績や実績をあげれば、他人が「才能」と認めてくれることがあります。

 

それどころか、人間関係の立ち回りによっては、業績や実績を伴わなくても、ひとかどの人物という扱いも受け得る。

 

つまり、岩崎警視なみの広範囲な頭の良さが無くても、組織内でダントツの存在感を示したり、裏付けはなくとも優秀だという評判をとることができるビジネスの現場が、私は大好きです。

 

…あ、作品のことを何も書いていない。

 

それはまた、次の機会とさせていただきます。