刺激的な名称のサービスです。
このサイトの画面を開いたまま人と接したとき、ふと相手の目線が私のPC画面に行って、ハッとした後、何も見なかったかのような表情をされると逆にこちらが焦ります。
あと、電車内で隣の人の目に、私のタブレット画面が目に入ってしまったときの独特の空気感…
製作者さんは、このあたりも狙ってのネーミングだったのでしょうか?
たしかに、同様のサービスがいくつかWEB上で展開されていますが、どれも「疑似個人情報データ生成サービス」という名称よりも穏やかなものですので、それらと比較してインパクトがハンパじゃない。
ただ、サービス内容を本当に正しく伝えようとすると、こうせざるを得ない気もします。
このサイトは言葉どおり、架空の個人情報を大量に生成してくれるサービスを提供しています。
初めて見つけてから約10年経ちます。
「そのうち無くなってしまうんじゃないか?」と密かに心配していたのですが、そんなものは全く無用だったようです。
主にマーケティング戦略に使われるものでしょうし、そういった業務についている方にとっては貴重な情報源のはず。
利用者はさほど多くないかもしれませんが、使用される回数はかなりのものなのではないでしょうか。
私は別記事の中で以下のように述べ、自分自身の「データベース活用観」を表現しています。
私がこれまで接したビジネスパーソンの中で「データベース(以下「DB」)は難しい」という人のほぼ100%が、DBのソフトやシステムのインターフェース操作のことを言っていて、「そこはエンジニアの領域だろ?」というスタンスです。
でも、私が思うDBの難しさは「どんなテーブルを構成するか?」という目論見と決定、そして柔軟な項目修正です。
その認識を持った人には一度も出会ったことがありませんが、これは絶対にユーザー側の仕事で、ITに詳しくなくともできる領分です。だからDBといえど、活用するには文系でも何ら問題はないと思っています。
データベースは「どんなテーブルを構成するか?」が難しい。
それをさらに分解すると、上級の難しさと、初級の難しさがあります。
上級は上に述べたように、目的を明確化してテーブルを生み出し、運用していくことです。
絶対的に『戦略眼』が必要になってくるから、難しさがより高級なものになるのは否めない。
初級の難しさは「テーブルを作る作業自体に手数がかかる」です。
これも、さらに分解すると2パターンあると、経験のうえから感じています。
修正手数と創造手数とでもいえばよいでしょうか?
通常、会社業務を行っている場合、日常作業に伴って発生するデータは山ほどあるので、取捨選択すればよいだけです。
しかし、入力規則が整っていないとか、同じ内容が部署ごとにコード分けされているとかで、まとめたものをそのまま使うことが困難であることが非常に多い。
これが修正手数というやつです。
一方、それまでにない新たな発想でデータをまとめて使いたい場合、社内資源は役に立たないことが多い。
1からの作成になるので、必要項目のラインナップを想像し、ランダムを発生させ……とやっていくのは非常にキツイ。
これが創造手数です。
この「疑似個人情報データ精製サービス」は、そういう点を補ってくれる優れモノなのです。
このことについて、もう少し書いてみたいと思います。