以下のすべての条件を満たした人に向け、私はセミナー告知をしました。
①ビッグデータという単語が頭の片隅に引っかかりつつ『ウチには手が出せないな』と半ばあきらめ、
②『でもデータベースを有効に活用したい』と願い、
③『でも今はシステムエンジニアを雇うなどあり得ない』と願いを打ち消し、
④『仮に外部委託するとしても、どんな要求をすれば良いかわからない』と悩み、
⑤『そんなことより、今の業務をどうIT化するかを考えるのが先だ』と現実判断した経営陣のひとりであり、
⑥かつ、偶然“Seminars”の数あるビジネス関連のセミナーの中から、たまたま私のセミナー案内を見た人
誰からも知られず、実質的に世界のどこにも存在しない四緑文鳥のドメインである「dbmschool.net」と同じく、そんなセミナーを受講したいと考える人は、世界中どこを探してもいない。
申し込みが無いのはもちろんですが、公開した電話やメールへの問い合わせも一切ない。
ブログのアクセス解析方法を知らなかった私が、自己アクセスをカウントしていたことは前回述べました。
掲載したセミナーにまったく無反応なことに少し戸惑い「告知が機能していないのではないか」と何度もサイトを見直しながらの日々を過ごしました。
ところで、長い間ブログをお書きになっている方が、モチベーションを維持されている要因は何でしょう?
元ソニー役員だった天外伺朗さんは、フロー状態に入った“燃える集団”について語るとき、人間の外発的動機と内発的動機の区分けをキッチリなされます。
ブログを書くという行為の動機にこれを当てはめると、記事が読まれるとか注目されるといった“反応”は外発的動機にあたるでしょう。
反応は外からもたらされ、外から来た刺激によって気持ちが高まって「もっと頑張ろう」と思えるからですね。
一方「自分の考えを形にして、記事として展開したい」というのは、仮に読者がいなくても、自分の中から湧き上がってくる気持ちに沿っての行動なので、こういうのは内発的動機といえるでしょう。
私にとっては戦略的パワーユーザーというものは、そのコンセプトが知られる/知られないに関係なくひたすら実践者を目指してきて、その利点をイヤというほど実感し、楽しんでもいます。
そういう意味では、活動方法が必ずしもブログである必要はないし、何より日々の生活すべてが“活動”でもある。
強いて言えば、「良いものだから、人さまにもお分けしたい。それによって仲間もできるので、一緒に楽しみたい」という感じでしょうか。
ドメインはアイテムのひとつで、セミナー(1回しか試みてませんが)も同じです。
それが無くても、自分の身ひとつあれば“戦略的パワーユーザー”のコンセプトは消えない。
最初からボッチなので、仲間もいないが競争相手も居ない。
試みに「戦略的パワーユーザー」でGoogle検索すると、私の記事が上位に出ますが、近くに表示されるのはどれもインテリジェンスなサイトです。
日常業務での立ち回りと職場の人間関係を書いたサイトが並ぶには、明らかに場違いな印象。
内的動機で独自の世界を追求している方は、ぜひやってみてください。
検索結果の場違い感が強ければ強いほど、面白くて笑ってしまいます。