私は現在、プロジェクトチーム所属しています。
しかし、かなり困惑しています・・・というか、退屈しています。
5年前にアウトソーサーとして新規事業立ち上げスタッフに配され、単騎で顧客先への深い接触の任務を帯び、言葉どおり、何人たりとも追随できないほどの関係を築いた。
紆余曲折を経て開始されたプロジェクトが、今ではもはや、ただのルーチンと化している。
クライアントがこれだけ「テマヒマかけて、カネ掛けて」を大げさにやったからには、このプロジェクトへの投資は大きなリターンを期待しているはず。
それに応えるだけの成果イメージを、私は持っていました。
大グループにキリで穴をあけるように活動し、わずかに開いた穴にはすかさず後続部隊が飛び込み、戦果を拡大する(サービスを提供する)。
その後、築いた足場を固めるとともに、さらに高品質のサービスへブラッシュアップする。
自社ブランドの確立と、歴史と伝統あるシーズを活かしたソリューション営業の展開で、売上だけでなく利幅もしっかり取るための絶対的な強さを、このプロジェクトは持っている。
さぞかし、やりがいもあるだろうという期待がありました……が、
クライアントがイメージしているこの事業の効果は、私の成果イメージとはまったく違うものだった……。
プロジェクトチームの一番おいしいところ(成長期の短期決戦式)の利点が活きず、プロジェクトチームの弱点(成熟期的なマンネリ)が顕れた「ただの管理部門」になり下がった感があります。
チームメンバーがいかに叱咤されても、動き出してしまった後の現場対応では、企画時の重大な欠陥はカバーできない。
戦略の欠陥を戦術でカバーさせる無理無道な問題が起きやすい「プロジェクトチーム」。
この戦略策定を高いレベルでできる人とは、組織の中でどんな役割を担う立場か?
どのような実力が必要か?
この点について書きましたので、一度ご覧頂ければと思います。