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至言に魅力あり!! 中谷彰宏さん②

インタビュアー・神田昌典さんに、ブランドの定義をそれぞれ2つの言葉で表現した土井英司さんと中谷彰宏さん。

 

<土井理論>

ブランドは「強み」と「らしさ」を掛けたもの

 

<中谷流>

ブランドは「信用」と「評判」

 

前回記事では、言葉は違えど、おふたりの結論は同じものだということを書きました。

blog.dbmschool.net

 

今回は、そのとき書きかけた「おふたりのインタビュアー(神田さん)の使い方に差がある」という点をクローズアップしたいと思います。

(インタビューは土井さん、中谷さん、それぞれ別の回に行われています)

 

ということで、まず土井さんの回の話です。

 

神田さんは土井さんのブランドの定義を聞いたうえで、それを実際のものとする作業の辛さについて、このような言葉を返しています。

 

世の中で求められるものと、自分の生き方の軸を無理にでも合わせないと、本にならない。

 

ここで神田さんが言う、“生き方の軸”というのが、土井さんの言う「“強み”と“らしさ”」であり、このふたつを見つけるだけでも大変な作業なのに、さらにそれを「世の中で求められるもの」としてコンセプト化する知的労働の厳しさを述べています。

 

このあたり、いかにも神田さんらしい知的プロフェッショナルとしての経験から発せられた、レベルの高い思考ではなかろうかという気がします。

 

ということはつまり土井さんは、ご自身の「理論A」に加え、神田さんの思考「理論B」を誘導し、インタビューCDのリスナーである我々に、自分ブランドの作り方を複数提供してくれたかのようです。

 

土井さんも知的プロフェッショナルの称号を冠しても全く差し支えない方ですから、これはもう「知的プロフェッショナルの共演であり競演」でもあるという豪華版な展開です。

 

何かを説明する場合、自分ひとりでしゃべり切ったほうが良い場合と、途中で誰かに水を向けて、その人からしゃべらせたほうが効果的な場合があります。

 

土井さんひとりでも充分な効果があるとは思いますが、せっかくハイレベルな理論を展開してくれそうな神田さんが聞き手ですから、これはコラボしたほうが、理論がより盤石なものになり、CDリスナーに深く伝わるでしょう。

 

神田さんの返しは、これ以上ない援護射撃になっていましたから、土井さんは十分納得されたと思います。

 

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まぽさんによる写真ACからの写真

 

 一方、「ブランドとは“信用”と“評判”」と表現した中谷さんは、聞き手の神田さんをどう使った(あまり良くない表現ですが)でしょうか?

 

中谷さんは、神田さんからのインタビューのオファーを引き受けると、すぐに手書きのファックスでお礼を送りました。

 

個人で活動する人に仕事を依頼するときに怖いのは、連絡がつかなくなることです。

1本の糸が断たれたら、どんなに焦っても手の打ちようがないことがあり、その点、組織相手だとコンタクトの方法がいくつもある場合が多く、そういう意味で安心感があります。

 

中谷彰宏さんはたしか事務所を作って活動していて、個人ではないにせよ、それでも出演承諾の直後にご本人から手書きファックスが届いたら、依頼者はとても安心します

 

とても多忙な方ですから、まさかいちいちそんなことはしないだろうと、依頼する側が思っても不思議ではないし、もしも出演依頼のお礼があるとしても、それは秘書など事務の人がすると思い込んでしまいます。

 

にもかかわらず、まさかの本人の手書き。

この対応品質の高さは、まさに「信用」に値します。

神田昌典さんは、まずこれに驚かされたそうです。

 

しかしそれだけでは終わらないのが中谷ブランド。

数日後、神田さんの会社に届け物があり、送り主を見ると中谷さんの名前。

開くと、中谷さんの画集が入っていた。

 

超多忙な方が、出演OKのファックスをくれたうえ、その裏付けとも言えるプレゼント。

これは感動します。

そして、誰かに話したくなります。

 

神田さんはそれ以前に、中谷さんと仕事した知人の方々から、こういった中谷さんならではの対応について評判を聞いていました。

 

そしてこれをきっかけに神田さんも「評判の発信源」になりました

対談の中でもそのことを、驚きと共に語っています。

 

土井英司さんは、神田さんの卓抜した論理性を活かして、ブランドの定義をCDリスナーに伝えてくれました。

 

中谷彰宏さんは、神田さんの体験談を通して、自分ブランド術の実践例を、まざまざとCDリスナーに示してくれました。

 

お二方とも非常に高いレベルで、言っただけのことを充分に実践し、「ブランド」というわかるようでよくわからない言葉の意味を、我々に教えてくれたのです。

 

いやはや…ただただ感服するのみであります。