以前も記事にしたことですが、私は6年前から玄米を食べ続けています。
「健康に良いから」と「言われているよりも美味しい」という理由で玄米食を始めました。
「玄米による健康」の明確な実感はありませんが「玄米が美味」なことはハッキリわかります。
食事だからそれが一番ではないかというのが、玄米を止めたくない理由です。
本格的に食べ始めたのは6年前ですが、玄米に関心持ったのは約8年前です。
昔、何かとご縁のあった「七田チャイルドアカデミー」が、改めてネットで検索すると、健康食品などもかなり充実している様子だったので、よく見るようになりました。
最初のうちこそ、「そこそこカネさえ出せばお手軽に実践できる、簡単なサプリメント」にばかり目を惹かれましたが、色々と語られる「食の安全」「食の大切さ」にいったん意識が向くと、そこからは雪だるま式に知識が増えていきます。
玄米についても、そのような経緯で深入りしていきました。
当初は健康効果を期待して
対価+手間 < 健康 であるかどうか?
といった見返り重視な、およそ“食物への感謝”とはかけ離れた概念で捉えており、今となっては大いに反省すべきところですが、優しい玄米さんはそんな私を一切責めたりせず、惜しげもなくその魅力を解き放ってくれました。
何よりもまず「美味しい」という点で魅了された。
「生きた玄米を上手に炊くと、白米に戻れないくらい美味しい」ことに気づいてからは、健康効果は「ついで扱い」になっています。
四緑文鳥的「発芽抑制因子」の捉え方
ここで、前回ふれた発芽抑制因子のことを少し書きます。
玄米を食べて体調が悪くなった、という人の話を読んだことがありますが、その一方で盛んに健康効果が謳われてもいる玄米。
どちらが正しいかわからないうえ、上手に炊かないといけないとか、何やら色々ハードルも高いとなれば、とりあえず手を出さないのが無難であり、「煩わしさに嫌々食べる玄米なんかより、健康のためにむしろ白米を貫く」姿勢もありだと思います。
足りない栄養素は副食物で取ればよいし、それでカバーできる自信が無ければサプリメントに頼ればよい。
しかし、概して体に悪いと言われる「美味なるもの」ですが、あれこれ加工してリスクを増すことのない「素材が美味なもの」があり、それがサプリメントとは比較にならない安価な値段だとすれば、絶対にその美味を食したい。
玄米が体調不良を引き起こすとしたら、農薬と発芽抑制因子ぐらいしか思いつきません。
(農薬の害は問題外なので割愛します)
玄米の発芽抑制因子が人体にどう影響するのか、ミトコンドリアがどうのこうの言われても学者でない私にはわかりません。
しかし、とにかくどうやって処理すればよいかだけがわかれば、実践者の身としては、それを実行すれば美味なる素材を美味しく食することができる。
それでよいではないかと思っています。
ただ、天然の成分や効能も、化学工業製品である薬品と同じように、全体への影響が出るというのは何となく興味深い話です。
米も生き物として次代に生をつなぐ役割を担っているので、条件が整っていない時と場所で発芽したら、か弱い芽はすぐに生命を失ってしまう。
相応しい環境が整わないうちは、生命活動の進行を抑える作用を以て、米殻の形を保っておくために、発芽抑制因子が存在します。
それをそのまま、別な生き物が食べた場合に不調を起こすというのは、植物と動物の違いは有れど、生物細胞で構成されたもの同士、影響が出るのも尤もだなという気がします。
発芽抑制因子の働きは全身効果。
何せ、生誕をストップする目的ですからね。
ただし、それを取り除けば美味が待っている。
炊きたて熱々でも、時間が経って冷えても、口に入れた瞬間のホロッとした甘味。
食物を噛んでいる実感が、歯茎に何とも心地よい、皮の歯ごたえ。
こんなに味覚や食感で楽しませてくれたうえ、豊富な栄養素で健康にも大いに貢献してくれる。
ちょっとした段取りで、これが享受できるならば、やらないと損だというのが我が家の食事のベースになっています。
発芽抑制因子は、発芽できる環境になれば不活化します。
そして、米が発芽する条件とは、水分と温度。
つまり水につけておけば、やがて発芽条件を満たしたとして、米は発芽の準備に入ります。
その時に炊けばよい。
「そもそも熱すれば心配ないのだ」という意見もあり、こういう情報がたくさん出て来るから迷うんですよね。
最近は玄米を発芽させて炊くために、白米より時間をかけて、炊飯前にじんわりと水の温度を上げてくれる機能付きの炊飯器もありますので、私が8年前に調べていてたどり着いた「圧力なべで炊く」というレベルまでを要求されることはありません。
ただ、発芽できる米は、言い方を変えれば「生きた米」であり、殻内にある発芽抑制因子を「不活化することができる米」ということも言えると思います。
だから、効率優先とばかりに熱風乾燥したものはお勧めしません。
やはり天然の「はで干し(天日干し)」したものが、味の良さにせよ安全度にせよ一番だと私は考えているので、選ぶなら「生きた米」ということにしています。
試してみた美味しい玄米
私の場合「これは信頼できそうだ」と思った玄米があったら試しに買い(つまり少量売りで確かめるか、すでに実績が確認されている玄米を選びます)、適当な容器に水を張って10から20粒くらいを沈め、数日様子を見ます。
にょきにょきと芽が出たら、それはまごうことなき「生きた玄米」ですから、お試しの10~20粒の発芽率が高い製品なら、安心して美味しく食べられると考えています。
今のところ確認済みなのが、福岡江久母(ふくおかえくぼ)、なでしこ健康生活の生きている玄米、七田サイトで買える黄金米、三和農産の出雲阿国で、これらはいずれも9割以上の発芽率でした。
福岡江久母(福岡県筑後市)
無農薬 無肥料 栽培米 2Kg//玄米 レターパックでお届け|福岡県産 元気つくし筑後久保農園無農薬 玄米自然栽培米
生きている玄米(なでしこ健康生活 福井県)
黄金米(島根県)
出雲阿国(島根県出雲市 三和農産)
【メール便・送料込み 】こめーる便 特別栽培米 玄米 島根県産 3合(450g)パック
一番おすすめの炊飯器は「なでしこ」ですね
一方、上手に炊ける炊飯器のほうはと言うと、代表的なものとしては「なでしこ健康生活」に「発芽玄米コース」というものがあります。
この炊飯器、以前は通販でしか手に入らなかったのですが、しばらく前から家電量販店でも見かけるようになりました。
販売会社であるジーエムピージャパンでは、パーツの注文が出来るのはもちろんですが、付け方などの詳細な写真付きの資料を送ってくれたりもします。
おそらく、需要も増えてきてアフターフォローの充実度も高くなっているのではなかろうかと思います。
数年前に一度だけ、我が家で使用中の「なでしこ健康生活」の内部に、小さなGが入り込んで中々除去できず、相談のために電話したこともあるのですが(そんな相談されても困ると思うけど)、その時の対応も親身なもので、「送ってもらえれば中を開けてよく確認しておきますよ」ということでした。
「まあ、届くまでに出ちゃうと思いますけどね」
という私の返しに二人で笑ったことを思いだします。
(結局は真冬にベランダに2~3日放置という荒業で乗り切りました)
というわけで、いろんな意味で魅力的な「なでしこ健康生活」ですが、いかんせん5.5号炊きは分量が多すぎて持て余すのが難点です。
そこで、故障をきっかけに象印の圧力IHの3号炊きに買い換えました。
こちらは「玄米熟成コース」というものがあり、先ほど書いたように、炊飯前に水の温度を温めてから炊き始めるようになっています。
ちなみに、ファスティングの絶食明けに食べるおかゆを炊くのには、なでしこ健康生活の「中華粥モード」が非常に良かった。
良い具合に重湯ができるので、回復期第1食として大変重宝しておりました。
家族の多い人にはなでしこ健康生活がお勧めです。