”アルバイト”ではなく”家族同然の従業員”には「仕事ないから来なくていいよ(バイト代は払えないよ)」とは言えず、仕事を作ってでも働けるようにする個人経営の飲食店
食材を店頭販売する小さな居酒屋さん
今日は有効期限が今月末に迫った交通系クレジットカードの更新のため、ちょっと外出しました。
その途中で、飲食店らしき店先に生鮮食品を並べている店員さんの姿が見えました。
我が家のニンジンが無くなってしまい、どこかで入手したいと思っていたところでしたが、訪れたことがないお店のため産地なども気になり確認すると、国産でした。
ただ、一袋の量が多すぎたので迷っていると、お店の女性が声をかけてきました。
「じゃあ他のものとミックスしましょうか」
とっさに機転を利かせてくれたので、そこで買うことに決めました。
どうも話を聞くと、そのお店は居酒屋さんらしい。
今は通常の営業ができないので、普段は調理して提供する食材ですが、それを直接店先で販売しているようです。
個人経営らしきお店で、慣れない作業ながらも皆さんで頑張っている様子がうかがえます。
通常の営業ができない中、慣れないスタイルに戸惑いもある状況であることがよくわかり、だからこそ、その方の明るさが一層身にしみて感じられた瞬間でした。
地元で50年以上続く老舗の洋食レストランの「店頭弁当販売」
明るい女将さんの声に見送られた後しばらく街道沿いを歩いていると、以前から気になってる洋食レストランの前に二人の人が立って、お弁当を販売していました。
私は基本的に外食や中食をあまりしないので、一回は通り過ぎたのですが、前々から気になっている老舗のレストランだったので、そこの味を知るにはちょうどいいかと思い、購入することにしました。
ここでも客は私一人だったので、店主らしき男性と少し話してみたところ、そこもやはり通常営業ができないので、お昼の時間帯だけ日替わりで1種類のお弁当を販売しているということでした。
割と大きめのお店なので厨房で働く人たちも数人いて、その方たちも生活がありますから、普段はまずやらないお弁当の調理のために働き、慣れぬ店頭販売をみんなで一生懸命頑張っているようです。
たまたま続けて2軒のお店を利用して思ったのが、やはり飲食店の方々の苦労でした。
現在はこんな状況ですからお客さんが来ない。
でもやっぱり店を維持するため営業しなければならない。
だから、普段と違った商売をしなければならず、急な方向転換で戸惑いは大きいし、価格設定も全く変わって利益の読みが従来とは異なってしまう。
不安はとても大きいはずです。
だいたい、立ち寄るお客さんが激減しているので、戸惑いながら一生懸命頑張っても、利益率をいくら考えても、そもそも売り上げが立たない。
今日立ち寄った2件のお店の方の対応からも、それは読み取れます。
ちょっと一言話しかけただけなのに、すごく一生懸命にしゃべってくれる。
お客さんの絶対数の減少は、普段から直接に接客しているこれらの方々にはことさら大きく感じられるはず。
ショックであり、不安なのだろうなと思わざるを得ない。
ちょっとでも話しかけてくれたお客と、少しでも言葉を交わしたいのだろうなと、なにかいじらしい気持ちになりました。
明るく接してくれてはいるけれども、やはり皆不安なのだろうなと。
今はできるだけ外出せず、家で過ごすべき時ではあるけれども、あの方たちも自分や従業員の生活を守らねばならない。
だから何とか知恵を絞り、たスタイルを変えた営業に力を尽くしている。
それをいざ実感してみると、感染リスクを増す行為にならない範囲で利用することも考えてみたいと思いました
ちなみにその洋食レストランですが、ご飯がメチャクチャ美味しかった。
これほど美味しい白米は久しぶりだと思えるほどで、さすが地元で長く愛されるお店だと、その実力の片りんを見させていただけたことは大きな収穫でした。
本日訪れた2件のお店の方々、本当にありがとうございました。
この事態を乗り切って落ち着いたら、今度は本格的に利用させて頂きますのでよろしくお願いします。