進まないマスク送付で野党が厳しく追及しています。
野党の在り方に問題があることも多々あるにせよ、今ばかりは国民の声の代弁者となってくれていると思う方も多いようです。
我々は普段、ニュースでそういった情報に接していますが、それにしても税金の無駄遣いであり、その作業に追われている厚労省の担当者など関係者は、無茶ぶりされた余計な仕事に疲労困憊しているでしょう。
衛生上の問題も抱えているなど、受け取った側の心配も惹起しています。
私は生まれつき色覚が弱く、白いマスクがカビなどで汚れていることが視覚的に判別できない可能性も高く、普通の方が見て「なんであんな不潔なマスクしてるの!?」という状態に陥るかもしれない。(というか、私と同じハンデを抱えているはずの、何割かの人はそうなってしまうかもしれない)
首相は「布マスクは、急激に拡大しているマスク需要に対応する上で、極めて有効」ということでこの決定をしましたが、一番重視した(であろう)のは「緊急かつ重要な事柄への対策」であり、「マスク」ではないはず。
そして今の喫緊の課題は既に別のことに移っており、転身が最も求められている。
是非ともそれをやってほしい。
その声は、誰に届ければよいのだろうか?
被使役者の厚労省に「やめて」と訴えても「これは首相の指示ですから」と手は止めてもらえないでしょう。
厚労省のホームページでもマスクの配布に関するQ&Aのページが作られ、閲覧できます。
しかしそれは、全戸配布を前提としたノウハウを提供するものであって、施策をストップするための相談受付ではなさそうです。(というか、そういう機能は無いでしょう)
ならばやはり、会見で高らかに方針を打ち上げた首相に近いところということで、内閣府ではないかと考えました。
内閣府ホームページ の「御意見・御感想」リンクをクリックした先のページに
「その他」という項目があり、その中に「国政に関するご意見(首相官邸ホームページ)」というリンクがあります。
クリックしたページには、大きな文字で「ご意見募集(首相官邸に対するご意見・ご感想)」と書かれ、下に受付フォームがあります。
こんな画面です。
ここに書けば、少しは私もお国のたしになるのではなかろうか?
そう思い、意見を書かせて頂きました。
(以下全文です)
進んでいない各戸へのマスク送付をストップしてください。
「送付は厚労省が担当しているからそちらへ連絡を」という対応を求めるものではなく、送付をやめるよう厚労省へ通達して頂きたいという意味です。
市中では既に不織布マスクが箱に積まれている光景も見られ、決して手に入らない状況ではありません。
総理が仰られた「布マスクは、急激に拡大しているマスク需要に対応する上で、極めて有効」という言葉にもそぐわないため、方向転換する必要性のほうが、急激に拡大する需要になっております。
受注事業者に対する仕様書等に、各戸に届ける具体的日付を盛り込んだかどうかは存じ上げません。
しかし、契約ですから目的と期間についてのなにがしかの文言は記載され、指示が出されているかと思います。
それに沿った動きが為されていない場合、契約内容を見直す等の文言も、おそらく契約締結に関する文書に記載があるのではと思われますし、その程度の情報は内閣府・首相官邸では厚労省から吸い上げているのではないでしょうか。
もし「他省で担当する事業だから、情報は受けていない」ということなら、是非報告を求め、是正をお願いいたします。
厚労省は厚労省で「総理の指示に従っている限り、求められていない報告は行わない」と考えている可能性が高く、上流にいる方からの声が無ければ動き出さないと思われます。
現在最も緊急かつ重要なのは、海外から不信感を抱かれる日本の検査体制の刷新や、長引いてしまった休業状態により経済危機に陥っている事業者や、その影響を受けている一般国民の救済ではないでしょうか。
「急激に拡大する需要」ではなくなったマスクにかけている金銭や関係者の労力を、より緊急かつ重要な施策に振り向けられるのは、政府のトップだと感じているのですが、それをどなたに伝えれば良いのかわからず、少なくとも実行者の厚労省ではなく、首相に近い方に届くであろうこちらに書かせて頂きました。
非常事態のおり、手がけるべき各種施策に追われ大変な時期とは存じますが、4月1日に総理が打ち出した方針は「緊急対応の施策」であり、「マスク配布」ありきで仰ったことではないと思います。
有事の朝令暮改が正しく行えるリーダーを、国民は望んでいることと思いますので、何卒ご指示の撤回をお願い致したく、この意見を申し述べさせていただきます。
是非ともお願い申し上げます。
(ここまで)
文中の「検査体制の刷新」には当然、医療従事者の救済措置も含まれているのですが、それは今起きているというより最初から叫ばれていることであり、あえて分けなかった、というより、制限字数が1000文字だったのでこんな内容になりました。
マスク受注の事業者には「緊急性の用に立つ実施状況でない」として変更契約を結び直すなど、現段階でできることはまだまだあると思います。
マスクを送ることで救うことができる人より、マスクを送るのをやめることで救える人のほうがはるかに多い状況を、一部の先進自治体や、手製マスクを広めたり作ったりした多数の国民が既成事実にしました。
首相は、あとはそれに乗っかればよいとおもうのです。いかがでしょうか?