いつか作ってみたかった鶏ハムを、発酵食メーカーの「KAMOSICO(醸壺)」でやってみました。
普通なら沸騰させて過熱した鶏肉を冷蔵庫で寝かせる鶏ハムですが、低温調理が利くKAMOSICOで、沸騰させたお湯を注ぐだけにし、その後65℃で2時間置いて作る。
味付けは砂糖と塩、各小さじ1杯のみ。
どのくらい味が染みるか心配だったのですが、まさにちょうどよい塩梅。
しっとりしてパサパサ感もありません。
そのまま食べても充分に美味しいし、サラダチキンをわざわざ買うより、原材料もすべて安心の自家製。使い勝手が良さそうです。
大手メーカーからも甘酒を作れる発酵食の機械は発売されていますが、なぜわざわざKAMOSICOを選んだか?
KAMOSICOを作っているのはタニカ電器株式会社。
岐阜県多治見市に拠点を持つ、資本金1千6百万の小さな会社ですが、昭和25年創業の「モノづくり一筋」で国内製造にこだわりを持つ企業。
どこにである大資本の製品ではなく、下町ロケットに出てきそうな「品質へのこだわり」を大事にしている。
口に入れるものだけに、出来上がった製品はベテランが目視確認しているというので、そういう点でもまさに「下町ロケットの佃製作所」みたいな印象です。
ことに、コロナ禍で浮き彫りになった「国産の安心感」を地で行く、応援したい企業です。
普通、売りにする要素は積極的に表示します。
たとえば「低温圧搾抽出」「一番搾り」「食品添加物無添加」等々。
「国内製造」もそのひとつです。
ということは、それを表示していない製品はほぼ外国産と思って良く、中でもおそらく最も多いのは「中国産」でしょう。あとは東南アジアなど。
タニカ電器は堂々と【国内製造】を主張しています。
こういう会社を応援したい。
他者と比較して少しばかり高くても、私はこちらを選ぶ。
KAMOSICOはお勧めです。
『自宅での発酵食づくり』に興味のある方は、是非ご検討ください。