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あくまでも一般論ということですが(その2)

関係者がたくさんいて、結果として一つの事象が起きているとしても、称賛や非難は常に前面に立つ人物に集中するのが普通です。

 

これも現在の政治状況で起きていることですが、私たちの身の回りにも似たような事象は起きているのではないでしょうか?

 

矢面に立つ人物の底は、意外に深くない

私はかつて、会計事務所からある企業へ派遣され、一般事務を担当していました。

その会社の社長は親会社の役員でもあり、そちらに常駐しています。


そこで、社長代行の幹部が、その子会社の運営を切り回していました。
仮に「M氏」と呼びましょう。

 

私は当初、会計事務所からの派遣という特殊性もあり、電話対応などは免除され、主に売上集計などをしながらM氏を補佐する立場でした。

 

M氏が力を発揮しやすいように務めるのが自分の価値であると考え、社員さんたちが漏らすM氏への不満に対し、否定こそしなかったものの、超然とした態度で終始していました。

 

下々の立場の者を破滅に追いやる権力者

ところがこのM氏は、親会社役員への付け届けなどでつないだ太いパイプに胡坐をかき、社員たちにずいぶんな仕打ちをしていることが分かってきました。

 

それだけでなく、事業手腕に問題があり、会社設立時に設定されたビジネスモデルに変更を加える段階に来た途端、猛烈な勢いで業績を傾け始めました。

 

それも、社員たちへのハラスメントを思わせる行為を伴っています。

 

提携企業との初回商談には誰も同行させず、2度目の時に「隣にいるだけでいいから、オブザーバーとして話を聞いていてくれ」と同行させます。


初回にどんな話が行われたのかは、質問してもはぐらかされます(マジで何もしゃべらない)。

 

そして会議の席上で「今後この件はこちらの○○が担当しますのでよろしく」と言い放つ。

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サンサンさんによる写真ACからの写真

 

恥を忍んで相手企業から話を聞くと、とんでもない条件を初回に飲んでしまっている。

 

青ざめながらその条件を実務化して生産性を下げると、その社員の働きが悪いと親会社で吹聴する。

 

小説とかドラマでしか無さそうなことが、平然と行われます。

 

実は私も、これに近いことをされました。
正社員だろうが派遣だろうがお構いなしです。

それが原因で辞めていった派遣社員もいました。


そのうち、会社清算の危険性が囁かれだします。

 

「このままでは亡国だ」と思わせる幹部

「この人がトップの座にいたら、この会社は終わってしまう」

 

そんな状況に至っても親会社には粉飾の数字を出してまで取り繕い、社員を採用し続けていたのですが、入社した新人に話を聞くと、面接のとき「上場を視野に入れていると言われた」ということです。


ちなみにそれら新人のひとりは妻子持ちで、地方からこの会社に入るために上京した。
すぐに清算なんてことになったら、一体妻子はどうなるのか・・

 

そんな実情に、とうとう私も反旗を翻しました。

 

普通ならただの派遣社員がそんなことを考えたって、何もできないでしょう。


しかし、一般事務の派遣社員に「提携企業との交渉」まで丸投げしたM氏は、当然ながら社内オペレーションのすべてを私に掌握させてしまった。

 

基幹システムの権限についても、開発会社のシステムエンジニアと肝胆相照らす中になった私にすべてを握られてしまっている。

 

営業部長のKさんは最古参の社員で、不平社員たちをなだめつつM氏に諌言し、罵倒を初めとする様々な仕打ちを受けながら収益拡大に奔走していましたが、私はこのKさんと結託し、M氏の追い落としに本腰を入れ始めました。

 

新たに入ってくるメンバーは即座に囲い込み、M氏を孤立させました。

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bBearさんによる写真ACからの写真

 

なんだかいじめみたいで気が引けますが、権力や権限はあちらのほうがはるかに上。
しかも社員ならともかく、派遣にすぎない私に至っては、社における生殺与奪はM氏が握っています。

 

そして、私も陰に隠れてそれらを行ったわけではなく、最後の最後、面と向かってM氏をどやしつける役目は自分自身が負いました。

 

こうしてM氏の調子づいた態度を収束させました。

 

真の敵と戦うためには「攻めやすい敵」に精力を浪費してはいけない

仮に、首相や前検事長にぐうの音も出なくさせたとします。

 

しかし、権力におもねる人間は少なからずいます。

 

それに、自分たちがするのが面倒だからと、矢面に立つ人間を舞台から降ろさせない有力者がいます。

 

結局、責めやすい人間をいくら責めても、中間がスカスカになるだけで、頭と足は消滅せず、前進を許すことになります。

 

しかも、特定個人を責め立てる姿が大っぴらにさらされたり、人を責め続ける自分への贖罪から、正義を願ったはずなのに滑稽な悪人に仕立て上げられてしまって、損失を被ることにもなりかねません。

 

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責めやすい人間を責めるときには、次のフェーズを考えるべきだと個人的には思っています。

 

その人間の力をある程度奪った後、本丸として攻め落とすべきは誰なのかを見極めないと、その黒幕の術中に陥ることになります。

 

今回の場合、官邸とか財界とか他国にそれがいるのは確実だと思いますが、もうひとつ重要なのは民意の低さだと思います。

 

孫子の世代に引き渡すこの国の形に無関心な一般市民の啓蒙啓発も、今必要な次の一手ではないでしょうか。