昨年11月、まだはてなブログへ引っ越す前の記事ですが、体幹トレーニングでヨガの「椅子のポーズ」をしていると書きました。
これを書いたころから約半年経ちますが、いまだにやっております。
毎日とは言わないけれど、6分間続けています。
体幹の強さが感じられるのは姿勢だけでなく、手先や足先の動きの滑らかさ
体幹トレーニングというと、本当に体幹だけを鍛えてしまう人がいると聞きましたが、やはりマウント部分の強化もセットでないと、せっかく鍛えた体幹が活きてきません。
「マウント部」とは、胴体と接する際(きわ)の部分。
つまりは、足の付け根とか肩回りのことです。
体幹の強さは、手足の動きのしなやかさにつながり、一つひとつの動作の見栄えが良くなります。
指先や手先、足先の運びにゆとりがあって優雅な人はカッコイイ。
「手足が長い人がうらやましい」
などという意見もよく聞かれますが、長くても動きが虚ろだったら、むしろ弱々しさや覇気のなさなどを感じさせるマイナス材料にもなり得ます。
カッコよい優雅な手足の動きは、体幹の強さを四肢の先まで伝える足の付け根や肩回りなどの働きによってなされます。
体幹の強さは、前後バランスも重要
体を鍛えるときには胸筋や腹筋など、とかく前面は意識も向きやすく鍛えやすいですが、背面はついおろそかになりがち。
バランスが失われたら、やはり動きはギクシャクして美しくない。
椅子のポーズは全身が鍛えられますが、特に臀部や腰回り、そして肩甲骨近くにある筋肉のテンションを感じることができます。
他に、ハムストリングスにもかなりのテンションを感じる。
腰回り・・というかお尻回りから太ももの付け根部分に結構な負荷がかかり、体幹だけでなくマウント部分が満遍なく鍛えられるのが魅力です。
体幹を正しく鍛え上げている女性を見ると、太もも辺りまでは細いのに、付け根からお尻回りが非常に発達していて、そのスタイルに至るまでのストイックさに敬意を表したくなります。
たぶん、タイトスカートなどをメチャクチャカッコよく履きこなすのだろうなと想像がつきます。
年齢による落ち着きを感じさせるのは「去り際に踏み出す一歩」
そして、男性の場合です。
椅子のポーズや飛行機のポーズなどを行うと、太ももの付け根からお尻回りが鍛えられるのですが、上述の女性の場合と違い、男性である私はファッションよりも動作に重点を置いています。
特に、去り際に一歩踏み出す時の颯爽としたアクションを重視しています。
「わかりました」と女性に返答してくるっと踵を返して歩き出す瞬間・・
「俺が行こう」と片手で押しとどめるジェスチャーをし、立ち向かう瞬間・・
このときフラついたり、締まりなくUターンしたら、せっかく決めたセリフが死んでしまう。
去り際の一歩をしなやかに力強く演出するには、重心移動を滑らかに行い、悠々とバランスを保てなければなりません。
方向転換でどんなに四肢のバランスを崩したとしても、何事もなかったのようにそれを吸収してしまう体幹とのコンビネーションが必要です。
初動がフラつく40代以降は、周囲を不安がらせる(笑)
体幹がどれだけ強くとも、四肢と体幹のつなぎ目が弱く、力の伝わり方がギクシャクしていたら、せっかく鍛えた成果が出ません。
滑らかに一歩踏み出せばあとは軌道に乗りますから、とにかく動き出す最初のところが颯爽としていればよい。
決めゼリフと共に動き出す最初のアクションは、会ったときの第一印象と同じくらいインパクトがあるのではないだろうかと考えています。
まあ相手が女性でなくとも同じことが言えると思うのですが、動作に移った際の第一歩が危なっかしい人間は、関係者に信頼感を与えづらい。
そして、私のような初老以降の人間が、初動でフラついている様子を見たら、その場に残されたメンバーの不安は尽きない。
単なる寿命よりも「健康寿命」などと言われますが、どうせなら「イケてる寿命」として、顔はともかく身体の強度を保ち、シャンとしたカッコよさを晩年まで保てるようにしたい。
筋肉隆々なおじいさんとかもいますが、私はあそこまでは目指さず「細身なんだけれど、あのひと力強い感じするよね」という程度でこの先もすごせたらと思っています。