国のおカネの使い方の酷さが非難を浴び、政治への不信や憤りを生むニュースが、いやというほど目に飛び込んできます。
かつて自分が記事にした内容が、何とも力の無いうすら寒いものに思えてきます。
今日は動画から得た秀逸な一言…
国のおカネについての痛烈な一言について、書いてみたいと思います。
ラジオリスナーと発信者の距離感は、実況や解説動画を見るときと近い
私はテレビというものを見ないので、接するメディアはもっぱらラジオです。
ラジオリスナーは、テレビ視聴者よりも、番組との距離感が近いといいます。
ラジオは簡単に持ち運びができて、そばに置いたり、移動しながら聴けるからだという意見もありますが、私は「ラジオは発信者と1対1になるから」という点が一番じゃないかと思います。
ラジオでは、発信する側が複数で一斉にしゃべることはまずありません。
テレビだと数人がしゃべっても映像でカバーできます。
逆に、黙って聞いているだけのキャストが、その表情や動き、衣装、又は容姿などで発言者同様に発信してしまうことがあり、どうしても「1対1」にならず「多対1」になりがちです。
ラジオの場合、受け側が単数でも複数でもそこはあまり問題ではなく、とにかく発信者が「1」であることに親近感をおぼえるのではないでしょうか。
ちなみにYouTube動画は当然映像付きですが、製作者がひとりで実況や解説を行っていると、何となくの「雑談感」みたいなものがあり、時事解説のような内容でもあまり肩肘張らずに聞いていることができます(語り手の性質にもよりますが)。
市井(しせい)の時事解説は、肩肘張らずに親しめる
最近気になって見ているのが「ニュースチャンネルヒロシの時事」というものです。
画面右下に猫の映像素材を合成し、猫がしゃべっているような演出で時事問題を語っていくものですが、語り口調が軽妙……というか、一般市民と同じ目線でスッと入ってきやすく、私にとってはラジオを聴いているのと同じ感覚が味わえるので、何となく見てしまいます。
内容的には、ニュース記事をまとめて読み上げていくのでコンテンツそのものは非常にまじめなものですが、その独特の表現力がコンテンツ化されているといった印象です。
それで、上の動画を見ている中で個人的に秀逸なセンテンスだなと思ったくだりがあります。
「日本における緊急事態っていうのは上級国民のボーナスステージなんだなと思った」
この表現方法は、オジサンには思いつかなかった…
ボーナスステージと言えばゲームでおなじみ
「努力無しに大量のスコアやアイテムがとり放題の面」です。
どんなに実力のない下手くそなプレーヤーでもウハウハの状況、ということですから、まさに「有事は有餌」とばかりに、「せっかくの緊急事態のバラマキ状態」だから、獲れるものは獲っておこうと考える特権階級が多いということでしょう。
ヒロシさんの一言が小気味良く感じられるのは、裏を返せばいかに国政の質が悪いかということでもあり、何とも言えない気持ちになります。