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長時間残業が慢性化している事務所での、終電間際あるある

終電まであとわずか。

真っ直ぐ駅に向かえば間に合う時間に執務室を出た。

 

「職場を出る技術」は業務スキルを上回る

「終電」という言葉は、お守りに似ている。

 

【帰宅祈願】というお守りを神社で売っていたら、中にはきっと「終電だから」と書かれたお札が入っていることだろう。

 

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かずなり777さんによる写真ACからの写真

 

帰ろうとすると決裁書類を持ち込んでくる連中も、さすがにこの時間だと空気を読むのか、引き止めることもなく「おつかれさまでした」と言って大人しく見送って(見逃して)くれる。

 

( ↓↓↓ 『引き止め』の実態はこちらに書いてます)

blog.dbmschool.net

 

(ひょっとしたら、彼らは三振を恐れて、先に帰ろうとする私を引き止めるのかもしれないぞ)

 

前回の「見逃し」がいつだったかは覚えていない。

今日見逃したということは、あと1回か2回目のときが勝負球を投げる(気づかれぬように逃亡する)時か?

 

帰り際に鳴った電話は、自分でとってはならない。誰かにとらせてもいけない。

今まさに部屋を出るという瞬間、私の席の内線電話が鳴るが、もはや無視。

コールを聞きつつ、部屋を後にする。

 

一応、他の係のものだろうが、室内で鳴っている電話は、お互い取り合う習慣になっている。

だが、この時刻なら相手だって、ちょっと鳴らして出なければ諦めるだろう。

放っておいていいと思う。

 

しかし、日中と同じように電話を取ってくれたのはMくん。

 (↓↓↓ Mくんは、こちらの記事にも登場してます)

blog.dbmschool.net

 

私はそちらを一瞬チラリと見たが、無視を決め込んでその場を離れた。

きっと「もう帰りました」と言ってくれるだろう。

 

「あ、はい。います。替わります」

 

深夜残業において『空気を読んではいけない聖域』がいくつかあるようだ。

 

「職場から出さない技術」があるからこそ「職場を出る技術」は輝く

たぶんMくんの辞書には【居留守は使うべからず】という戦陣訓(深夜勤務版)のようなものがあるに違いない。

 

うんざりした顔で部屋に戻ってきた私に「会計課のIさんからです」と言いながら、受話器を差し出す。

(ま、そういうもんですわ)とでも言いたげな顔で、ニヤッと笑う。

 

彼は2歳年下の関西人だ。

何とも憎めないタイプのヤツで、こういうときの「してやったり」という表情には苦笑せざるを得ない。

 

電話に出た。

一言答えて終了する案件ならば、終電の時刻にはまだ間に合う。

 

I氏:「ちょっと来て」

私:(・・・)

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hachiwarenekoさんによる写真ACからの写真

 

帰れないやつだ。

帰れなくなるやつだコレ。

 

【こんなとき、リア充でないことは、人生最大の幸福だ】

 

そうやってクリアリングする技術を、霞が関の歴戦のつわものたちは身に付けている。

 

こうして「帰宅ミッション」はインポッシブルになった。

 

遠い昔の物語である