【感情会計】善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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世相さん2

こんばんは。感情会計エモアカの四緑文鳥です。

唐突ですが、私は「世相のうっぷん晴らしチャンネル」のこの回の話がどうしても頭に残っていて、すでに半月以上前のものになりますが、少しふれてみます。

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世相さんのことは、以前も記事に書いています。

blog.dbmschool.net

 

 「経済を回して正常化する」をどこまでのスケールで考えているか

今回ふれてみるのは、しばらく前に「2度目の定額給付金5万円」が話題になった時の動画の話です。(一応、もう一度リンクを張ります)

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このときに、例によって財務大臣が速攻で定額給付を否定してきましたが、その時の言いぐさや、その後の政治資金パーティーで語られた論調に対し、世相さんはまた怒っています。

 

「下支え」と「経済を回す」が断裂しては意味がない

定額給付金は、救済措置を目的として行われたはずです。

救済を必要としていた人たちは、貯金している余裕もなく、即座に使い切ったでしょう。そして、10万円の一時金ですべての用が足りたとは到底思えません

 

それから、緊急小口資金というものも下支えのひとつとして実施されていますが、これは借金ですから、余裕資金を回す経済活性化への一手ではないと思うのです。

当然そういった人たちは、GOTOの利用など思いもよらないでしょう。

 

「救済を必要とする人には、経済を回すことを期待しない」とした下支えではなく、「今生活に困っている人たちも参加する形で、経済を還流させること」が、本当の経済活性化ではないかといったことを世相さんは主張しています。

 

私も、これはもはや自助だとか言って個人レベルの力でやることではなく、国にしかできないことではないかと思い、その実務担当の筆頭が財務大臣ではないかと思います。

 

富裕層向けのGOTOでもそれなりに経済は回るかもしれませんが、空回りも多くなるでしょうし、なにより低い位置まで水流が及ばずに、そこは完全に淀んで質が悪化していくように思えてなりません。

犯罪や自死といった目を覆う事象は、主にそういったところから発生してしまうはずです。

 

「食材購入」と「外食・弁当・惣菜利用」のバランス

上記は国レベルでの考え方になりますが、もっと卑近な例で表現してみると、「家庭の冷蔵庫事情」が思い浮かんできます。

 

それを書き出してみます。

 

普段使いの常識が通用しなくなるとき

ある家庭で、特売日に肉や魚、野菜や卵、その他加工食材や調味料などをたくさん買って冷蔵冷凍庫に収納した。

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普段どおりのペースで消費すれば、早いもので2週間以内、多少ゆっくりでも1カ月程度で使い切って、我が家の自炊用食材は順調に回って、家計にも何ら悪影響はない

 

しかし、我が家のCOVID社製冷蔵庫に異常が起き、かつてない不安定な動作で冷えたり冷えなかったりするようになった。

同社のシェアが大きかっただけに、多くの家庭で同時に起きたその現象で冷蔵庫の買い替え需要が爆発的に増え、当分の間新しい冷蔵庫は手に入らない

 

不安定な動作に悩まされながら、傷みの早い食材から使っていくべき工夫をしてもなお、多くの廃棄が発生しそうな状況だ。

 

迷惑なキャンペーン

この局面で最も望ましいのは、家族が3食とも家の料理を食べて、食材消費をマックスにすること

 

その分だけ減りが早くなって次の調達日が前倒しになるが、その分外食等の「割り増し食費」も減るので、家事の負担が増えることを受け入れれば、危機も乗り越えられるし、経済的にはむしろプラスの効果がある。

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そんなとき、どういうわけか外食産業がこぞってキャンペーンを打ち出した

たぶんCOVID社製冷蔵庫を使っている業者が、食材の回転率を早めてリスク回避しようとしたからだ。

 

多くの弁当・総菜販売店、スーパーなどでも一般家庭の消費を促すセールを打ち出した。

 

できればそういった販売展開には、COVID社製でなく、異常が発生していない冷蔵庫使用の家庭が乗っかってほしい。

 

我が家の家計事情と冷蔵庫事情を鑑みると、「すぐ消費できる食材」だけでなく「その他加工食品や調味料」といったところまでが還流しないと、お財布事情や家族の健康にも良くない影響を及ぼしかねないからだ。

 

しかし、家事と家計を司る主婦の願いもむなしく、目先の派手なキャンペーンにつられて夫は外食が増え、子供たちは弁当を買い込んできて食べたり、「美味しそうだからプラス1品で」と惣菜を買って帰ってくる。

 

有事ゆえに、弱者への手厚さが重視される

家計を回し、正常な食材消費が為されることは、家族の健康や幸せのために重要だ。

そのため、単に目先の「美味しそうなもの」に振り回されて、家庭内の「回転率の良い食材」だけが還流していることはいびつな消費活動となり、長い目で見れば家族のためにならない

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とにかく、普段あまり目立たず関心も持たれない調味料に至るまで、行き届いた消費行動が行われることが、こういう緊急事態の時の下支えとして有効なものとなる。

 

小~中程度の異常事態なら、ある程度場当たり的に動いても吸収できる。

それによって激しく還流する層と、淀んでしまう層ができたとしても、淀んだところが腐り始める前に、どうにか処理することができる

 

しかし、淀んでしまったらそこで詰んでしまうほど追い込まれているのに、「有事の実相」の解釈を誤ったらとんでもない損害を招く。

そして、そのことを『人災』と呼ぶ。

 

「困っている人は少ない」「下支えはしている」「経済を回すために貯金はけしからん」

これは、誰を念頭に置いた言葉なのでしょう?

どう考えても満身創痍になっている弱者に対し、さらに鞭を打っている気がするのですが、どうやらご本人は全くそのようには全く思っていなさそうなところが、私は非常に怖いことだなと思っています。