こんばんは。感情会計エモアカの四緑文鳥です。
またまた「世相のうっぷん晴らしチャンネル」のことで記事を書いてみたいと思います。
このサムネ画像の大臣は、まるで炎上狙いの釣りみたいな発言が多いので、ニュース記事を深く読む前にまず怒ってしまい、そのままマスコミの作為的な誘導に乗りがちですから、特に気を付けなければなりません。
しかし、悪人面をした瞬間の画像を必死で探さなくても、いともたやすく見つかる財務大臣様ですね(笑)
「特定の声を聞かない」を家庭内の諍いに例えてみる
給付金のための財政出動が必要なほどお金に困っている国民は、居ないわけじゃないが、多いわけでもない
この国の財政のトップである財務大臣にこれを言われてしまったら、政権内にこれ以上のカードは無いはずです。
副総理でもありますし、総理大臣経験者でもあるから箔もついてます。
マスコミが付けこむスキのない「家庭内の心の動き」
「世相のうっぷん晴らしチャンネル」を配信している世相さんが選ぶのは、基本的にヘビーな記事が多いです。
この『記事』に関する注意点として、動画の中でご本人も仰っていますが、マスコミが事象や発言を取り上げて文字にする際に、意図的に書かなかったり順序を変えたりの作為が感じられる書き方が多く、読み手はそれにごまかされない心構えが大事です。
マスコミ記事を読めば読むほど「世間が分かった気持ち」になることがあり、それを他人に言って聞かせているうちに、自身がマスコミの作為の信奉者になってしまう場合があります(というか、マスコミがそれを狙っている)。
そんなときに我に返れるのが、生身の自分が今その身を置く現場(現実)への立ち返りです。
家族間での丁々発止のやり取りの最中に、ネットのニュース記事を読んで理屈をこねる猶予はありません。
目の前の家族に対し、実体を持った対応をしていかないと、お話にならない。
相手にしているのは「現実」と「感情」ですから。
「批判する対象の人物と自分は正反対の人格だ」という自我増幅
マスコミが抜粋した財務大臣発言を読んで憤り「麻生は国民の声を聞かず、本当にけしからん」という気分になり、その他のニュース記事も読み込んですっかり事情通になった。
そうなると他人に話したくなる。
すると周囲は「ホー!」と感心する。
ニュース記事に乗せられて「困っている国民の声を聞かない政治家、弱者を顧みない官僚」の批判をしていると、だんだん自身の内面で浮き彫りになってくるのは・・
「な? オレはこんな連中とは違うんだよ」
トイレを使った後、便座を下ろしてという奥さんの声は聞こえているか?
「困っている人の声を聞かないヤツとは、オレは違う」という人格者になった人。
それでは、日常生活で困っている奥さんの声をどれだけ聞いているか?
便座を下ろしておくという行為は、ほんの一瞬で済みます(8兆円かかったりはしません)。
そして、下ろすことによるデメリットは 16兆円 ありません。
強いてデメリットを挙げると、
「困っている妻の声を無視することをやめなければならない」
「困っている妻の気持ちという他人事について考えなくてはならない」
「困っている妻のために『便座を下ろす動作』という負担が増す」
デメリットを勘案して対応を渋るほどに不信感が高まり、そっちのデメリットの方がはるかに大きいと思うのですが、生まれた時から男の子だった人には、妻の発する文脈の理解が不可能なのか・・
「生まれた時から金持ちのボンボンだったヤツが財務大臣なんかになると、庶民の金銭感覚が分からないからこうなるんだ!」と同じこと?
財政出動に相当する「妻の想いへの『感情出動』」
かつてラジオ番組で、困っている奥さんからの書込みが読まれたことがあります。
「夜中トイレに行くとき、照明の光が目に入るとその後眠れなくなるので、暗い中トイレに行って用を足すようにしている。
でも昨日、上げたままにしていることに気づかずに、便器に落ちてしまって大変な目にあった。
いつも主人に『使った後便座を下げて』とお願いしているのに、どうしても夫はいうことを聞いてくれないので本当に困っています」
こういう、日常に根差したところで無視されたり裏切られたりすると、多くの人は、自分で思っている以上に心にダメージを受けます。
この奥さん、聞いていて本当に気の毒でした。
不信感が募って、晩年にしっぺ返しを食う代表的な例として熟年離婚などもありますが、そこまで顕著にならないケースもある。
「逃げきれたらOK」ということなのかな?
『若いときは理屈でごまかし、老年期は言い張って応ぜず』は、家庭でも国会でも同じことか?
なんらかのプライドがあって、パートナーの言い分を採り入れない(忘れ続けているのも同じ意味)のかもしれませんが、されている側にとっては強烈な波状攻撃と受け取られるリスクが高い。
ここは自身の想いの抑えどころと認識し、パートナーのための『感情出動』を果たすべきところではないでしょうか。
政権担当者に老人が多いことのメリット?
上記のたとえで考えると、たしかに麻生さんは「意地でも便座を下げない人」ですが、あの人は広告塔みたいなもので、発言内容のもとになる理屈を提供している人間の中には「便座を下げて欲しい声は十分理解しているが、意図的に上げとく」というのがいるはず。
「厚顔無恥な言い張り戦術に、むしろ老人政治家は適している」として、政権の主だったメンバーの年齢層はやたらと高いのかなと疑いたくなりますが、だとすると、その傀儡を動かしてる面々は相当恐ろしいと思わざるを得ない・・。