【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

対人関係のデザイニング

人付き合いに得手不得手はつきもの。

・友人が多くて社交的だけど接客が苦手

・家族とはギクシャクするけどご近所づきあいはソツなくこなす

・お客さんとは仲がいいけど社内に仲間が居ない...など

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⇒いま、これらで悩んでいて、どうにかしたい

⇒悩んではいないけれど、これらを改善して生活をステージアップさせたい

 

でも、どこから手を付ける?

まず、切り口をどう見つけるか?

できるかできないかの感触を、手っ取り早く知りたい・・

 

「シンプリシティの法則」で自分ブランドができるか?

 

こんにちは。感情会計エモアカの四緑文鳥です。

グラフィックデザイナー、ジョン・マエダ氏の著書「シンプリシティの法則」

 


シンプリシティの法則

デザインのテクニックを説いているようで、実質的には哲学を語る

非常に読みづらい本ですが論旨に奥行きがあります。

 

その応用範囲は自己成長や人付き合いなどのパーソナル領域のみならず、マーケティングやビジネスなどのコモン領域に至るまで、非常に多岐にわたります。

(タイトルだけでなく装丁までシンプルすぎて、表示エラーみたいです)

 

 今回はこれを元に、対人関係と性格性格と情報について書いてみたいと思います。

 あなたの情報量の多さ

情報社会という言葉は、情報量が少ない時代には無い言葉です。

取り扱われる情報が多すぎる時代ゆえの表現でしょう。

 

情報過多なのは社会という抽象概念だけでなく、「あなた」という確固たる存在もそうです。

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容姿に関するものだけでも、体型からファッションに至るまでを表現するには相当な数の情報が必要です。

さらに経歴や実績、感性と思考、そして現状と未来への指向に至るまでを加えたら、とてつもない量の情報が「あなた」にはあることになります。

 

あなた自身が持て余す情報量を、他者は扱えない

あなたに属する情報の量は膨大過ぎて、それを他者に伝えることは不可能

あなたが選択して伝えるか、相手側がかいつまんで「あなた」という人間像を捉えることで、二人の関係が築かれている。

 

あなたは、できれば自分自身の良いところを伝え、良い人と思われて、良い関係を築きたいでしょう。

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冒頭でいくつかの例を挙げたように、人間関係で上手くいっているところではこれが出来ていて、そうでないところではこれが上手くいっていない。

 

膨大な情報の渡しかた・受け取り方の粗密や圭角による影響が、人間関係に特定のパターンをもたらすということも、何となくわかると思います。

 

重要なのは「自分磨き」よりも「情報の見せ方」

「人間関係が上手くいかないのは、自分に何か足りないものがあるんだ」

そう考えて新たに有用な知識や特技を得て自分磨きに励む人は多いと思います。

 

それは良いことですが、「あなたに関する情報」が増えることでもあります。

ただでさえ多すぎる情報量を上手に扱えず、実はそれが原因で余計な誤解を生んでいるのなら、よりいっそう情報を増やすことは、むしろ努力によって人間関係を複雑にしている可能性がある。

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つまり、ただ「自分磨き」を頑張ったからといって、必ずしも人間関係の改善になるとは限らない

それが明らかだからこそ「自分ブランド」みたいな言い換えが起きていると思います。

 

情報にうずもれがちな社会だから「あなた」という情報の渦、あるいは塊りの見せ方がものを言う時代になっている証ではないでしょうか。

 

 「SHE(シー)」の法則をどう使っているか?

「シンプリシティの法則」の最初に登場し、最も強い印象を残したSHEの法則。

これは「Shrink(縮める)」「Hide(隠す)」「Embuddy(具現化)」の頭文字をとったものです。

 

上で述べたように、あなたの人間関係は「あなた」のすべてを伝えたうえで出来上がっているわけではない

あなたも相手のすべてを理解して付き合っているわけではない。

 

それに相手だって、自身の膨大な情報の中からチョイスしたものを前面に立てている

 

あなたはその中から適切なものを選択し、さらに相手が見せていない内面を読み取って、相手のキャラクターを決定して付き合っているはずです。

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ふたりの関係は、互いに相手の発信情報を受け取ることからスタートしています。

 

「性格」は対人市場のベンチマーク

互いのキャラクター情報の発し方と受け方には、それぞれ個性や得手不得手があって、そのときのベンチマークになるものが「性格」と呼ばれるとも言えます。

 

コミュニケーションと性格が密接に結び付くのは、誰もが無意識にこのベンチマークを元に相手を判断し、状況に応じて言葉や行動を選択しているからと言えるでしょう。

概して性格が良質な人との付き合いは心地よく、ゆえにそんな人の周囲には多くの人が集まりやすい

 

人間関係で一切悩まない人は、ごく自然に上手な情報出力ができる「性格の良い人」という可能性が高く、悪感情をもたらす他者は自然と避けて生活できているのかもしれません。

 

しかし、そこまでの達人になれず対人関係で苦しむ人は、あれこれと思い悩み、克服のための努力も袋小路に入って、他者と比較して劣等感に苛まれることがあるでしょう。

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「私の市場価値なんて、どうせ・・⤵」みたいなことの指標のひとつとして「性格」の存在があります。

 

性格は「あなた」の情報の見せ方⇒SHEの法則を適用する

自分の性格に市場価値がないと決めつける前に、情報量を持て余していないかを見直す必要があります。

 

「あなた」が持つ多すぎる情報を、どうやって最小化しつつ、良いところをアピールし、ベンチマークとして機能させるか?

 

ジョン・マエダは「シンプリシティの法則」の中で、SHEの法則を説明するときに、リモコンのデザインを例に引いて表現しているので、簡単に要約してみます。

 

1.すべて実装した「過多」の状態

一般的な家電製品だけれども、使いこなせないほど多機能機器は、そのリモコンも複雑化していて、一般家電を快適に使うことの障害になっている。

2.必要最低限に縮める「Shrink」を適用

利用者目線に立ち、普段使いする最低限の機能に限定するとしたら、何と何を残せばよいか考える

3.不用な機能を隠す「Hide」を適用

快適に普段使いできる操作に対応する機能以外をリモコンから外す

 

ここで一応、操作上の障害は解決します。

でももうひとつの問題が発生します。

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操作の合理性だけが追求された安っぽい仕上がりのお手軽リモコンでは、高額な代価を支払って手に入れたラグジュアリーを実感できない

 

そこで最後のひとつ「Embuddy(具現化)」です。

4.価値の演出「Embuddy」を適用

ずっしりとした手ごたえや、ふれた時の感触を重視。

安っぽいプラスチックは止めて、滑らかなメタル感の材質など、心地よい手触りと重量感で、凝った衣装にしつらえる

 

多すぎるものを縮め(S)、隠し(H)、長所は具現化(E)し、心地よさを提供する見映えや使用感を実装するデザイン

 

これがジョン・マエダの言う「SHEの法則」です。

 

SHEは長所に適用する

「あなた」という人間には、良いところもあれば、隠したいところ、直したいところもある。

ただし、ここでいう「隠したいところ」「直したいところ」は、さしあたってあなたが積極的に対人市場に出す必要はありません

 

真面目な人は、すべて詳らかにしたうえで、それでも付き合ってくれる人を求める傾向にありますが、上で述べたリモコンを例にとればわかるように、世に出すうえで縮めたり隠したりするのは「長所」です。

 

売り出す対象であり、利用者が使いやすいようにするためのリモコンなので、そのデザイニングで短所を表現する必要はない

 

同じように、あなたという人を知ってもらい、人間づきあいしてもらううえで、いきなり短所を突き付けて「さあ吟味してください」というのは無理筋です。

相手がかわいそう。

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手に取りやすい状態、、、できれば手に取りたくなる状態で対人市場に「あなた」を出し、吟味はそちらのペースで結構ですという姿勢(余裕)も、あなたの長所のひとつにカウントされます。

 

SHEは時間感覚にも気づかせてくれる

「SHE」を適用するにはあれこれと頭を使う必要があります。

 

当然それなりに苦労があるけれど、これをやると良いのは「他の人も、概ね似たようなことをしている」とわかることです。

 

つまり、あなたが接触する多くの人も、大なり小なりSHEを使っていると思えるようになるので、初期の表面的接触で理解した相手像は「第1フェーズ」と認識でき、じっくり見ればそのうち第2フェーズもわかってくるだろうと、切り分けができるようになる。

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真面目な人は、ついつい初対面の時から「この人をしっかり理解して今後の付き合いのプランを立て、上手に立ち回らねば」と思いを巡らせてしまう。

 

これで先入観による誤解とか、そもそも人間関係に疲れてしまうとか、あまり良くない結果を引き付けてしまう可能性があります。

 

焦ってガツガツする人の評価は概ね高くならない。

相手の「見せ方テクニック」を鑑賞する余裕ができると、あなたの「見せ方」は格段にレベルアップします。

 

ちなみに

SHEを自分で実施するのが難しい場合、他人にやってもらうのもひとつの手です。

その方法としてはコーチングやカウンセリング、又は占いなど各種のアプローチがあります。

 

また、SHEはマーケティングやビジネス実務にも応用が利くので、それらの観点でも書きたいのですが、このまま続けるととんでもない長編になってしまうので一旦ここで区切りたいと思います。