年末にコロナ感染し、復帰している「世相のうっぷん晴らしチャンネル」の世相さん。
後遺症はおさまったのでしょうか。
話を聞いていると、軽症でこれということは、自宅療養中に亡くなる人がいるというのはよくわかります。この上に中等症、重症があるわけですから、そこまで進んだらとんでもないことになりますね。
ひところと比べるとずいぶん声の調子も戻っているので、だいぶ回復されていることが分かりますが、くれぐれもご自愛頂きたいところです。
しかし私が個人的に驚いたのは、この辛口で鳴った世相さんが甘いもの好きということで、完全にギャップ萌え案件ですね。
生活保護に陥らせないことが重要
さて、本日の審議の中身について、特に生活保護について世相さんは語っています。
蓮舫議員は「生活保護に陥らせないためにするのが総理の仕事で政治だ」と言ったが、さすがにこれはお騒がせ蓮舫の言葉とはいえそのとおりに受け取らざるを得ない。
それに対し、「最後は国のセーフティネット(生活保護)があるわけだから、それを信頼する社会を作っていきたい」と応じた某国総理。
扶養照会のハードル
世相さんは、生活保護はそう簡単に受けられないということについて、『扶養照会』のトピックを取り上げています。
扶養照会とは、生活保護申請者の親族に対し「この人を扶養できますか?」と問い合わせる行政の制度ですが、これを嫌って申請できない人が多いという。
日本人特有の「恥の文化」で、親族にみっともない状態を知られることを避けたくて、必要なのにもかかわらず生活保護申請をためらったうえ路上生活者になってしまう人がいる。
受給資格のある人のうち、実際に生活保護を受けている人の割合が2割程度と言われている理由のひとつにこれがあるようです。
立ち直る気力を失わないと生活保護は受けられないと思う真面目な人が多い
ある意味、生活保護を受けざるを得ないと自らに言い聞かせることができるかどうかが、申請するための最初のハードルだったりします。
つまり、必要以上の経済的ダメージと、立ち直れないレベルの精神的ダメージを受けることが必須の条件になるほど真面目な人が多いとも言えます。
結局、某国総理が言う「セーフティネットを信頼する社会」なんてものを目指したら、再チャレンジできるメンタリティを潰してしまう社会機構作りをしていることになると思うのです。
立ち直る意思を失うまでは、助けるわけにはいかないというのが、国の姿勢だというのだろうか?
私にはそのメンタリティのほうが全く分からない。
窓口で門前払いを食わないために
しばらく前に厚生労働省が、生活保護に関する門戸を開くような、極めて例外的な呼びかけを、一般に向けて行いました。
自治体窓口で申請を断られた話などがたまにニュースになったりしますが、要は窓口で申請を受け付ける担当係も、正しい情報を知らないことがあります。
コロナ過でにっちもさっちもいかなくなった人たちを助けようと、積極的に動く人たちを紹介するメディアも増えています。
先日聞いたラジオ番組で「困窮している人が申請することは権利として保障されており『申請を認めない』というのは基本的に窓口が間違っている場合が多い」という話を、弁護士が話していました。
少なくともこの記事を読まれる方には無縁だと思いますが、もし周りにそういった知り合いがいれば、助けてくれる存在がいることを教えてあげてもらいたいと思っています。
これらのことから、「最後は生活保護というセーフティネットが支えます」なんて軽々しく言ってる奴は、ひとつも信用できんという結論を、私は引き出しています。
そこまで落ち込んで、その状態から再び社会に生産性をもたらすほどに回復できるタフな人が、そんなに多いとは思えない。
政府は、そこまで落ち込ませないための仕組みを作る能力を備えていないと、政権担当能力が無いと思うのです。