横浜市神奈川区の不適切な生活保護対応。
困窮した国民を最後に受け止めるはずの場所がこれでは、総理の発言がひたすら虚しくなります。
生活保護は、窓口担当との戦いに勝たないと受けられない? そんなこと聞いてないけど・・
ヤフーニュースのコメントか何かで「どうして窓口職員は、当たり前のようにこの女性にタメ口きいてるんだ?」という意見がありましたが、たしかにこういう役所の職員は多い。
「親しみがある」と、「偉そう」は違う
経験を積むにつれて窓口対応に慣れ、親しみで友達口調になっていく側面があることは理解できます。
また、たちの悪い輩に対応するためには、あまり丁寧一辺倒なのも相応しくないという事情もあるでしょう。
ただ、本当に困っている人や、誠実な人というのもまた、経験で身に付くはず。
今回の女性は、働く意思もあり、げんに働いていたからこそ給料が入る予定があるわけです。
家が無くて困っていることや、しかるべき団体などに相談するなど、現状を抜け出すべく努力もしていることは、話を聞けばわかることと思う。
役所のくだらぬタクティクスに負けてはならない
そんな人に、いい加減な情報を上から目線で叩きつけてマウントを取る窓口職員に、憤りを感じる過去が、私にもあります。
コロナ禍も1年を越そうという時期、困窮者が増える中で今回のようなニュースを見ると、どうにもいたたまれない気持ちになります。
横浜市はホームページで淡々と発表していますが、「組織的にこうしているのだ」といううがった見方が、ネットで多く見られました。
「弱者」、「小規模」に対する冷遇
区の福祉事務所内には、窓口での会話録音を禁じる張り紙があったらしく、それは今回のことが明るみに出た影響が強かったからでしょうが、剥がされたとのことです。
今さらそんなことをしても、信用が地に落ちたことは間違いないでしょう。
『組織的にやってるんだ』と疑われても文句は言えない。
「今日申請に来たヤツ、追い返してやったよ」
「おっ? 千仭の谷に落としたか?」
「うん。もっとパワーアップして戻ってきたら受けてやる」
「そうそう。結局、助ける価値があるやつだけが這い上がってくるんだからな」
なんて、職員同士の内輪の会話でしてそうな気さえしてくる。
政府は大企業を優遇し、その一方で中小零細は生産性が低いと評価され、結果的に辛く当たられている状況です。
政府はこういった力の弱い事業者を淘汰しようとしているという見方もあります。
それが個人レベルでも行われているのではないかという 疑念を抱かせかねない。
困ったことが無い人間は、恵まれているだけで、偉いわけでも、優れているわけでもない、ということを、強く肝に銘じる必要があるでしょう。