大塚製薬が、自宅療養者のためにポカリスエットを提供するというニュースがあります。
これに対し、「自宅療養じゃない人が嘘の申告をしてポカリをせしめるのではないか?」と案じる声もあります。
自宅療養者への配食サービス
PCR検査で陽性判定が出ると、翌日以降に保健所から聞き取りと説明のための電話がかかってきます。
その際、「食料の配達が可能ですが、希望しますか?」と尋ねられます。
www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp
私はそれを聞かれた時「どんな物が届くのですか?」と逆に質問しました。
すると相手の方は、しばらく時間を置いてから、かなりあやふやな説明を始めたのですが、どうやら上のサイトを検索していたのではないかと私は思っています。
その方は「写真で見ると、水とか野菜ジュースとか、レトルト食品とかサラダとか・・」と話してくれたのですが、まあ、このページの写真しか情報が無いのなら、そんな言い方しかできないですよねという気になります。
(ただし、「サラダ」だけは違和感あったけど)
グリーンダ・カ・ラってアイソトニック飲料なの?
後日、別の方と話した時、その方は私の水分摂取が少ないことが気になったようで「東京都からの配食サービスに、ポカリスエットとかは入っていなかったですか?」と尋ねてきました。
私が「いいえ、入っていませんでした」と答えたときの、嘆息とも絶句とも言えない、その中間ぐらいの沈黙があったことが忘れられません。
当時は8月の猛暑で、熱中症の緊急搬送のニュースが連日流れているときですから、保健所たるもの、臨機応変なチョイスがあって然るべきという気持ちが、私と話した担当者の方にはあったのではないかと思われます。
ちなみに、東京都の配食サービスのうち、飲み物はミネラルウォーター2リットル入りのペットボトル6本(これは非常にありがたかった)。
「スポーツドリンク」とは書いてないな・・
他には、「GREEN DA・KA・RA」というものが1本入っていて、つまりそれがスポーツドリンクみたいなものだったようですが、私はこの商品に対する知識がなく、単なる嗜好品と思っていた。
見慣れぬ緑色のパッケージには「汗で失われる塩分・鉄分補給!」と書いてはあるが、スポーツドリンクと言えばポカリスエットやアクエリアスの青いデザインが頭に焼き付いている。
それに、発熱で頭が回らず、色々と細かく書いてある文字を読む余裕はない。
さらに、何も口に入れたくない状況下で、馴染みのないものを摂取するのに強い抵抗があり、私は結局現在に至ってもこの飲料には手を付けていません。
個人的に「なぜこれを選んだ?」と言いたくなるその他の飲料
それ以外の飲料としては、
無糖コーヒー1リットルのペットボトル2本。
野菜ジュース1リットルのペットボトル2本。
絶食状態で空きっ腹の胃袋にコーヒーという刺激物は完全NGだし、野菜ジュースというやつは好き嫌いがはっきり分かれると思うが、私は苦手。
まあ「自宅療養」の中には無症状や軽い風邪程度の人も多いと思うので、必ずしも病人食でなければならないというものではないため、このへんのチョイスは難しいところだと思います。
しかし、「ポカリスエットとかは入っていなかったですか?」の問いに「いいえ、入っていませんでした」と答えてしまったけれど、私ぐらいの年齢層で「スポドリといえばポカリとアクエリアスが定番」という人で、同じように思った人も結構いたのではないかと思ってしまう。
配食サービスの写真を見ると「GREEN DA・KA・RA」は無いようなので、ひょっとしたら夏場だけ気を利かせてラインナップに加えてくれたのかもしれませんが、全年齢層にメジャーなポカリスエットのほうが間違いがないと思います。
大塚製薬の献身的な申し出は、ぜひとも保健所が引き受けて、確実に自宅療養者の手元に届くアイソトニック飲料に加えてもらいたいというのが個人的な願いです。