【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

安全な揚げ物を妨害する財務省の緊縮財政4(計算問題を作文で回答する方法)

経済成長の停滞とコロナ不況にあえぐ中での値上がり。

そして容赦のない税負担。

 

家計がシビアになった分だけ国政へ向けられる目もシビアになる。

 

我が家に揚げ物のリスケをもたらした「菜種油に関する値上げ問題」という些末な事柄を通じて、緊縮政策にゴチャゴチャ言う目的で書いている。

 

「氷山衝突で沈没だ! 経済破綻だ! 日本は終わりだ!」とキャンキャン吠えて選挙活動のネガキャンをやらかした財務官僚にイラついたので、こっちもネガティブ思考満載で対抗しようと思う。

 

 

数値の問題をとにかく「作文」で乗り越えろ!

昔、国家公務員上級職試験の上位合格者は、成績上位の順に大蔵省➔通産省➔自治省➔建設省といった具合に、人気官庁から就職(公務員だから【奉職】)していく流れだったらしい。

 

胡桃沢耕史の小説『翔んでる警視』の中では、「1番から23番までは伝統的に大蔵省が採用し・・」といった記述まである。

 

なお、これは試験種別が ”法律職” の場合で、入省後は ”事務官” ということになる。

これに対し、いわゆる「理系」の試験種別で入った役人は ”技官” だ。

 

官僚は文系優位と言われるのはトップが【事務次官】だからか?

官僚のトップは”事務次官”で、基本的に技官が目指すポジションとは言えず、結局のところ上昇志向が強くて役所の中で最上位を目指すメンツは、どうしても文系が多くなるようだ。

 

公務員の仕事はれっきとした「国民全体の奉仕」なのだが、それを出世競争用アイテムとして使うエリートたちにとっては、やはり得意技である文系的手法が主になりやすいのだろう。

 

ようするに【作文】である。

 

国民の訴えに正面から向き合ったら「全体への奉仕」になってしまうぞ、と自らを戒める公務員

前回記事で示した<問題の事実>は至ってシンプル。

<問題の事実>

1缶749円(内消費税55円)の菜種油が818円(内消費税60円)に値上がり。

来月から1缶あたり一気に69円も価格が上昇。

 

この事実が物語るシンプルな現実が、人それぞれに様々な感情を引き起こす。

値上がりするのは何も菜種油に限ったことではないので、各人各様に解釈は可能。

 

そして税金が上がって感謝する奇特な人を除いては、良い感情にはならないのが普通だ。

 

アンチな感情をいなして、そして誤魔化してやり過ごすのは実に厳しい。

だが、そもそも数字の訴えに数字で答えるようでは優秀な事務官とは言えない。

 

「説明」じゃなく『フレーズ』でゴマカシの下地を作る

 

作文でゴマかすための基本戦術のひとつに、あえて印象強く象徴的なフレーズを喧伝して注意を引き、論点はそこしかないように思わせるという方法がある。

 

相手がそれに引っかかれば、あとは手前味噌的なレトリックを展開すれば、大半の人間はごまかせる。

 

このため、とにかく人口に膾炙する象徴的なフレーズを作るのが効果的だと思う。

 

具体的には2017年の都議選で大躍進した都民ファースト・小池百合子が「フリップ芸」などと揶揄されながらその後も続けてきた手法だ。

 

「オヤ?」と思わせて何やら記憶に残るだけでなく、そこには簡単なストーリーを生み出すフックが仕掛けられている。

 

三密(密集・密接・密閉)の「集まる、近い、閉」をもじって”シュウキンペイ”が危ないなどというネット上の揶揄が生まれたり、都知事が主人公の『密です3D』というゲームが誕生するといった現象まで生んだ。

 

それらを先に見つけた人が、まだ知らない人に面白おかしく語って聞かせるようなサブストーリーが無数に展開される中で、”密” は着々と日常言語に浸透し、同時に”小池百合子”も圧倒的に強く記憶に残るようになった。

 

2020年都知事選の小池氏大勝の裏に、「選挙で投票に迷ったときは『知っている政治家の名前を書く』」の原則が生きていたことは想像に難くない。

 

他にも、時短要請に応じない飲食店を公表するという発表がなされると「仕事で遅くなったときは都のホームページを見れば、この時間からでも食べに行ける『百合子食堂』を教えてもらえるゾ!」といったふうに、一瞬で我が身の生活の一部となるイメージに置き換えられるフレーズは強い。

 

たとえば「ドラスティック」

たとえば、私の卑近な例で挙げた「菜種油が値上がりして次月予算に満たないから、来月は買わない、揚げ物しない」という極端な行動があるとする。

 

これからも値上げは様々なところで起こってくる(既に電気代とかがそうだが)だろう。

 

複数の品目が多数の国民によって、一斉に買い控えられてしまうことの回避がクローズアップされるとする。

 

そのとき、具体的な品目名や”買い控え”といった直接行動ではなく、もっと概念的に「ドラスティック回避」といった言葉をひねり出したとする。

 

ドラスティックな状況を避ける(avoidする)ということで、「ドラスティック・アボイド」でもよい。

 

聞いた瞬間には意味がわからなくても、分かればなんてことない。

 

それに一旦知ってしまえば、まだ知らずにいる人に向かって「アボイドってのは『避ける』って意味でさ・・」などとドヤ顔で解説できる。

 

何かと人の口の端に上りやすい。

ゆえに、人口に膾炙する目的としてもそこそこ使いやすい言い回しかも知れない。

 

カッコつけて「避ける」を横文字にしてもよいが、ピンとこない人には「ドラスティック回避」でも問題ない。

 

流行りのフレーズは、意味が真逆でもなんとかなる

ということで「ドラスティック回避」が日の目を見るとする。

 

国民は、好きなものや習慣的な事柄を、いきなりバッサリ切らなければならないようなドラスティックさを避けたい。

 

一方財務省は、積極的に財政出動して国民を富ませるというドラスティックさを避けたい。

 

つまり、同じフレーズを発しながらも、実は向いている方向は正反対なのだが、スローガンとした抽象的な言葉は一緒なので、これは霞が関内でどんなに大声で叫んでも問題ない。

 

一部のうるさ型国民にしか本音はバレないからだ

 

そして、ばれてしまった時のために説得用のロジックを準備しておく。

(続く)