【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

安全な揚げ物を妨害する財務省の緊縮財政7(敗者へのエールは愚昧な論理に満ち溢れていても成立する。勝ったからね)

上位者に逆らう罪悪感に駆られた気の弱い人間は、誰よりも先に自分自身を裁き、それを裏付ける他者からの行為を無意識に待ってしまう。

 

下される沙汰がどんなにバカげた内容でも、それなりに理屈が通っていれば金科玉条のように押し頂いて、我が身をそのバカ理論に浸すことで罪を償おうとすることさえある。

 

病的な意味ではなく ”自我” が弱い人はこうなってしまうことが多い。

残念なことだ。

 

 

国民のクレームなど「一の太刀」だけだ

 

文句を言い慣れないヤツが発してくる言葉なんて、大抵は「一の太刀」しか用意していないことが多い。

 

このように、官僚が考えたとする。

 

すると、「ウンウン」といかにも慈悲深げに聞くふりをすると、その時点で相手の攻撃ターンは終了する。

 

その後は、まるで神父に懺悔したあとのように許しを乞い、贖罪の気持ちに切り替わる。

 

そこでいきなり断罪の言葉を投げつけてやっても良いのだが、家に帰ったその愚民の言葉を聞いた近隣の者がいきり立って煽動でもされたらやっかいだ。

 

だからここは、国家財政を司るエリートらしく、ありがたき言葉を呉れてやろう。

それも微に入り細に入り、いかにも民衆の暮らしを細かく考えているかのような体裁を繕ってやるとしようか。

 

連中は愚かで頭も悪い。

このくらい言ってやらないと理解できないだろうから、まさにいたれりつくせりの教えを説いてやろうじゃないか。

 

・・・という手練手管が、エリート官僚の臭みではないかと思わざるを得ないことが、とにかくこのコロナ禍で浮き彫りになった。

 

どんなバカ理論でも通用する「敗者へのエール」

ここでもう一度、この話の発端である我が家の揚げ物事情を引き合いに出してみる。

 

<問題の事実>

1缶749円(内消費税55円)の菜種油が818円(内消費税60円)に値上がり。

来月から1缶あたり一気に69円も価格が上昇。

 

これを、多少陳情っぽい表現にし、少しだけ期限に猶予を持たせた内容がこれ。

 

「来年からの消費に打撃あり。

1月から1缶749円(内消費税55円)の菜種油が818円(内消費税60円)に値上がりするとのこと。

1缶あたり69円の価格上昇により、現在の予算額「ひと月あたり750円」では1月の消費はゼロとなることが確定。

なお、収入が上る見込みはゼロ。

安定的かつ継続的消費を保持するため、年内の速やかなる財政出動を求めるものである」

 

そして、恐れ多くもお上のお役人に対し「意見を言う」という暴挙に出た善良で心優しき市民は、申し上げただけで既に罪悪感に駆られ、財務官僚様の御沙汰を待つ心理状態だ。

 

バカ理論が通用するための戦術1:「決めつけ」

バカ理論の例として、財務官僚がこんなことを言ったとする。

 

まず、749円が818円に価格上昇したという点は事実を正確に表していないので正しておきます。

消費税を含まない純粋な商品価格は、694円から758円に上がった。正しい値上げ幅は64円です。

 

この点を間違えていることが、冷静な判断を阻害していると感じます。

まずは事実を正しく捉えることこそ、解決への最短距離になりますので、何よりもその点に注意するようにしてください。

 

バカ理論が通用するための戦術2:「言い換え」

ところで、皆さんはこの商品だけを利用して生活しているわけではないので、すこし考え方の視野を広げてみましょう。

 

というのは、あらゆる消費行動は、それぞれ個性を持って行われますので、個々の商品を一つひとつ捉えようとすると却って森……エッ、意味が分かりませんか?……つまりですね、『全体像』を見失うことになるからです。

 

こういうときには【比率】に直して考えると、皆さん一人ひとりが次にどう考えればよいのかが、自ずと見えてきます。

 

バカ理論が通用するための戦術3:「お手盛りの数値化」

694円から758円に上がった、ということは、比率に直すと約9.2%です。

「ひと月に使う菜種油」とのことですから、まあ30日で使っているということですね。

 

これまで1日間で消費していたものを、1.092日で消費するスタイルだと思ってください。

 

これが一ヶ月に積み上がると、32日という結論になります。

つまり、これまで30日間で消費していた物を、32日間で消費するスタイルになるということで、日常から大きく逸脱するレベルとは言えず、この程度なら慣れでどうにかなるケースは多いと思います。

 

このように考え方をスライドすることで、今回お困りの問題は徐々に変わっていくものと思います。

 

もちろん政府が行う財政健全化政策などによって、抜本的解決に向けた取り組みも継続的に為されて行くことになりますので、当然今の状況がいつまでも続くということではありません。ちょっとの我慢です。

バカ理論が通用するための戦術4:うやむや、とにかくよろしく

資源を大切にすることと、家計を大事に回していくことは同じベクトルです。

 

現在はさかんにSDGsが叫ばれるなか、各資源はスローに、急ぎすぎずゆっくりと時間をかけて使っていくことが重要になってきます。

 

ゆえに、身近なものの価値の再認識を以て、できるところから環境負荷を軽減し、持続可能な発展を次の世代に引き継げるよう、日本が世界から置いていかれることの無いよう、全員で努力していく大事な転換点を迎えています。

 

厳しいコロナ禍ですが、むしろこれを機に、より強い経済体質を一人ひとりが持てるチャンスに変えて、前向きな世の中を作っていければと思います。是非がんばってみてください。

 

相手を敗者の心理に陥れていれば、バカ理論は成立する

一息で書き切れるほどのバカ理論だ。

とにかく、「なにか言っている」「なんか数字言った」「社会の情勢について言った」「なんか提案された、指針を示された」という印象だけを並べた戯言の例文だ。

 

しかし、これを現場で面と向かって言われることを想像していただきたい。

 

会議室で、ズラリと並んだしかつめらしい顔をしたスーツ姿の役人を前に、被告席みたいな椅子に座らされている状況だとする。

 

善良な市民側としては、とにかくお上にモノを言う行為が恐れ多い。

 

喋っている途中から神父への懺悔みたいな心境になり、言い終わったあとはお役人様の御沙汰を待つのみの気の小さな市民には、それなりの(人によっては絶大な)効果を持つ。

 

それに、以前の記事で書いたとおり、象徴的なイメージを持つ言葉が一般化していて、強者がこちらを説得する際の枕詞にそれを使うと「なんだか分かり合えた気になる」。

 

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「問題は片付いた」という現実逃避

この妥協によって『陳情は上手くいった』と錯覚し、むしろ自分からそのように信じ込むよう自身を説得する。

 

この状態で将来的にどんな思いが生み出されるかといえば

「どうしてうまくいかないんだろう?」

 

次が「努力が足りなかったからかな?」「私がダメだったせいかな?」

 

新自由主義の餌食の典型だな。

 

たしかにダメだったが、それは実情を訴える際に ”一の太刀” しか準備していなかったことと、勝手に相手を上位に奉ったことだろう。

結果、まんまと愚かな小役人の術中にハマったというだけである。

(続く)