【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

しょっぱい日当を給与扱いにするな~労使双方に不利だぞ

国家公務員が出張する際に支給される日当の最低金額は1,700円。

 

私が公務員時代、旅費のことを”交通費”と思っている人が非常に多かったのですが、交通費は「交通運賃」で、それに「宿泊費」と「日当」を加えたものの総称が『旅費』になります。

 

国家公務員の旅費法では、これらのほかにも様々な旅費が存在しますが、一般的な業務に従事している場合には、概ね三種類の支給を受けることになります。

 

 

納得いかないばかりか憤りを感じた貧乏日当

私は数年前に、1か月ばかり出張に出たことがあります。

数年前といえば、一般企業に勤めて久しい頃なので、当然民間人として自社の規定に基づく旅費を受け取ることになりました。

 

まとまった額になるため精算方式ではなく、仮払金を要請したところ、当社の場合は借金の申請書を書かされるルールがあります。

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会社が命じた業務に要する費用(しかも直接費用)なのに、そこになぜ個人財産を介在させるのか、何か気持ち的に納得いかないながらも申請することになりました。

 

ちなみにこのとき受け取ったのは、交通運賃と宿泊費(マンスリーマンションの契約費)で日当は含まれていません。

 

つまり、完全に右から左に移るだけの費用ゆえ、会社が社員に”貸し付ける”形式の意味が不明ですが、私が経理実務をやっているわけではないので、そこのところは任せるしかない。

 

まあそれはいいとして

 

「持ち出し」のほうが多いだけでなく・・

私が驚いたのは、日当の扱いです。

翌月の給与明細を見ると、1か月分の日当数万円が計上されている。

 

以前に日帰りで近場の出張をした際、立て替えた交通運賃が給与と一緒に振り込まれたのですが、これは当然「必要経費」であり給与に含まれるものではない。

 

しかし、今回の日当は完全に”給与”になっている。

「なぜこんな計上の仕方になっているのか!」

 

私はすぐに本社に電話して事務の担当者を問い詰め・・イヤ、質問しました。

 

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実は、日当を給与扱いする方法が、間違いとは言えないことは知っています。

理由は細かく言いませんが、ネットで調べるとすぐわかります。

 

安すぎる日当は実質的な減給

不自然に高すぎる日当は、本来の日当の目的(出張に伴う諸雑費)を逸脱していて、受け取る社員の収入を上げるという位置づけになる。

 

だから、高額すぎると判断された部分は、通勤手当のような非課税の扱いにはできず、課税収入として参入しなければならない、と、国税庁の規定においても給与の一種であることを前提としたような記載になっています。

 

しかし、当社の日当は、冒頭に書いた「国家公務員の最低額」である1,700円を下回っています。

 

仮に国税の調査が入ったとしても、絶対に目を付けられることはない。

なんせ連中の取り決めによる「最下層の役人」に支給される額よりも安い。

 

マンスリーマンションは「買わないといけないもの」が多い

実際に、私が入居したのはホテルではなくマンスリーマンションなので、色々なものがない。

 

分かりやすい例でいえば、浴室には椅子もなければ桶もない。

 

備え付けのおもちゃみたいなドライヤーでは風量が足りないうえに、入居3日目には故障した。

 

客先に常駐する任務のため、身だしなみに注意しなければならず、髪のセットに難のあるおもちゃドライヤーは諦めることにしました。

 

その他にも、ある程度の期間を自宅代わりに過ごす環境としては細々としたものが足らず、それらのほとんどは東急ハンズで、ドライヤーは家電量販店で購入。

意外に多い出費でした。

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食事はほとんど自炊で賄いましたが、なにせ土地勘もないので、同じ食材でも安く売っている店の把握は不確かだし、夜遅くなることもあったので、外食せざるを得ない日もある。

 

何が言いたいかというと、「日当を超える出費が、出張期間に生じた」ということです。

 

備品類は持ち帰って財産にできるじゃないかと言うのは簡単ですが、持ち帰ったら「ダブり」になるだけです。ホントは要らない。買いたくなかった。

 

必要経費で標準報酬を上げられてたまるか!

結局、出張というのはこういう普段使い以上の出費が見込まれるので、その補填として支給に正当性が認められている。

 

「普段使い以上の高額な日当」が問題なのであって、持ち出しのほうがはるかにでかくなるような日当は、明らかに「出張手当」であって、非課税計上しても問題ない。

(むしろ私が損することになるので、割に合わない)

 

いや、それよりも問題なのは・・

 

「この日当は費用だろ! こんなものを給与にされて、標準報酬が上がったらどうしてくれるんだ!」

 

まさに踏んだり蹴ったりになる恐れがある。

 

時期的に月変の改定に引っかかることはないとはいえ、等級の上限近くの収入だったなら、数万円が2等級アップに影響して随時改定に引っかかってしまうことはありうる。

安月給だと等級間の金額が狭くなるため、一層そのリスクは増す。

 

電話で私にその点を指摘された担当者は「それはマズい」と思ったようで、すぐに調べてその点はクリアしましたが、今後のことも考えて、やはりこの日当は日帰りの交通費と同じ扱いにさせようと思っていました。

 

わざわざ非課税仕入れにするなよ・・

そこで提案したのが「会社もこの日当を経費化すれば課税仕入れに計上して、消費税納付額を軽減させることができる」というものでした。

 

先述のように、日当の額が高すぎたら給与(非課税仕入れ)にせざるを得ないが、これほどまでにしょぼい日当しか出さないのだから、大手を振って全額経費にできるだろう。

 

おたく(本社のこと)には顧問の税理士だって入ってるはずなのに、その程度の入れ知恵もできねえのか? と、心の中だけで思い、言葉にしたのは「そのほうが御社も助かるでございましょ?」 「会社にとってもキャッシュフロー上有利でしょう?」で、この提案は速やかに受け入れられ、私の給与明細は翌月に調整が入りました。

 

まあ、そんなことよりも消費税が無くなり、一方的に吊り上げられていく社会保険料の在り方が改善されるのが、個人にとっても企業にとっても一番良いに決まっているのですが・・