我が家で愛用している富澤商店の強力粉【キタノカオリ】
これを使ったパウンドケーキについて、記録してみます。
しっとり感の長所を活かすラインナップ
富澤商店の小麦粉は何種類も試してみましたが、ホームベーカリーでパンを作ったとき、キタノカオリだけが飛びぬけて異種で、焼き上がったパンの柔らかさとしっとりさが群を抜いていました。
ホームベーカリーが壊れて残ってしまった強力粉ですが、これでパウンドケーキを焼こうと思い立って実行してみると、いかにもキタノカオリといった印象で、やはりしっとり感が強い。
ちなみに初回試行時の分量は、『小麦粉100g、砂糖100g、無塩バター100g、卵2個』でした。
砂糖の選択
【キタノカオリ】のしっとりさにマッチする砂糖は、いつも使っているキビ糖よりも、黒糖ではないだろうか?
そんな直感が働き、黒糖をチョイスしました。
しかし、100g全部を黒糖にしたら、ちょっとクセが強すぎる気がする。
ということで5割使用にしました。
それで、残り5割がキビ糖だと甘みがキツ過ぎるかも……ということで、ソフトな甘味のてんさい糖を選択。
2種類の砂糖を、それぞれ50gずつ使うことになりました。
水気の強さでカドが立つ甘味 ⇒ いい感じにセーブしてくれる「きな粉」
最初に作ったパウンドケーキは、いかにもキタノカオリで作られたといった感のある生地で、それは思惑通りだったのですが、問題がありました。
水気たっぷりで、ちょっとべちゃつく。
そうすると甘みが尖がってしまい、黒糖の甘味が突出する。
不味くはないけれど、食べやすいとは言い難い。
そこで、黒糖の分量を減らすことも考えましたが、しっとりした仕上がりになるのがキタノカオリの特徴で、それに合うと考えた黒糖を減らすのは、なんだか筋が違うなと判断。
「そうだ。きな粉を足してみよう」
パンケーキなどに使うときには、よほど分量に気をつけないと、風味を独り占めしてしまう強さを持つきな粉。
ゆえに、きな粉感一色にならないよう、恐る恐る10gだけ足して作ると、べちゃつき感は制御され、甘味も柔らかになりました。
その後いろいろ試してみたところ、どうやら20gが適量のようです。
シナモンは、想像以上に使う
「シナモンの香りが欲しい」
そんな欲が出てきましたが、どれくらい使うとちょうどよいのかがわからなかったので、最初はちょっとだけ使ったのですが、これは8gに落ち着きました。
ちなみに、8gとは想像以上に大量で、このような具合です。
スーパーなどで普通に売られている「GABAN」の瓶の内容量は15gなので、あれだと2回使うと無くなってしまう。
ということで、こちらを用意。
こちらのシナモンパウダーは、楽天で買えます。
普段、ルイボスティーやセージ、月桃葉などを購入している「香詩苑」さんのオーガニックシナモン。
「GABAN」のものよりもソフトな香りですが、キタノカオリがベースゆえ、各素材がそれぞれ強めな主張をするパウンドケーキのメンバーとしては、むしろこういった性格のほうが適しています。
【ネコポス対応】オーガニック シナモン パウダー 100g (セイロンシナモン 粉末 スリランカ産) スパイス 香辛料 お茶 サプリメント【有機JAS認定商品】【※3個まで同梱OK】
それから、富澤商店のキタノカオリはこちら
キタノカオリ / 1kg 小麦粉 強力粉 国産(TOMIZ cuoca 富澤商店 クオカ)
その他のラインナップ
ベーキングパウダー4g
混ぜ込み用チョコチップ50g
トッピング用ホワイトチョコチップ30g
焼き上がり時に振りかける製菓用のお酒(いずれかを50ml)
この他
ナッツ類50g(今回はクルミ)
卵2個
無塩バター120g
皿に敷いて焼き上げ
混ぜ合わせてこんな感じに盛ります。
180℃で5分予熱して、最初に23分焼き、竹串で内部の様子を確かめつつ、追加で5分くらい焼くと、こんな感じになります。
お酒をまんべんなく回しかけて出来上がりです。
断面はこんな感じ
しっとり感たっぷりで、ふんわりと優しい甘さ。
しかし、味わいは少量で満足できる充実度です。
きな粉を使うやり方は、全くの思い付きではありましたが、これはとても功を奏しました。
準備は面倒かもしれませんが、実行は割と簡単ですので、ぜひ試してみてください。
おススメです。