不思議な内閣支持率
一体誰が「支持する」とか答えてるの?と言う声も多い。
選挙前には盛んに「野党躍進」みたいな報道がなされるが、蓋を開けたら自民圧勝の結果になる。
それを見て「若者が選挙に行かないからだ」という声も非常に多い。
その一方「実は若者は自民支持が多い」というデータもよく出回る。
だいたいこんな感じですよね。
満足していると、変化を好まない(だから自民支持なの?)
なぜ若者が自民を支持するのか、という問題(?)に言及する人も多い。
たとえば政治学者の中島岳志さんが昨年の衆院選前に、朝のラジオ番組で解説した話は、今でも記憶に残っています。
それによると「現状に満足している人は、変化(野党的なもの)を好まない」と。
つまり、富裕層が多い高齢世代と若年層は、政治に対する価値観が一致していて、それが政党を支持する際の意識の一致になるらしい。
おいおい、それを「満足」と認識するな。思い込まされてるんだから・・
三橋貴明さんは「狭い範囲で『オレ今、結構幸せだよな』と思わされている層は、残念ながら『茹でガエル状態』だと指摘しています。
富裕層の”満足” と、若年層のそれは、明らかに質が違っていると言えそうではあります。
知らぬ間に教え込まれているステレオタイプな文脈
たとえば「最近ちょっと、お金のやりくり厳しいね」が枕詞にあっても、その後のセリフが以下のように展開し、それで【満足してしまう】慎ましやかで善良な人。
【最近ちょっと、お金のやりくり厳しいね】
⇨
「旅行は夏まで待とうか? 楽しみは先に取っといたほうが喜びを実感できるよね」
「外食ランチ、明日はお休み。ウチで作ったの持って行こう。たまにはお弁当もいいよね。健康的だし」
「会社終わってからのバイト探そう。やっぱ『稼ぎに追いつく貧乏なし』ってね」
「連勤のダブルワークで疲れちゃった。でも明日は久しぶりの完全休養だぁ〜♫」
「コンビニじゃなくて久しぶりにスーパー行ったけどすごい値上がり。できるだけ値札見ないようにガンバっちゃった(笑)」
「今日は暑いから図書館で過ごそうか。こういうの『生活の知恵』だよね」
周囲で、SNSで、他人がそんな風に語っている光景が記憶に残る。
で、自分も似たような状況で、同じような態度をとってしまう。
まるでそうするのが決まりのように・・
小さな幸せで満足することに、誘導されてないかな?
だからといって、政権交代までは・・
こういった「周囲50cm程度の身近な幸せ」に視野が狭まってしまった人たちは、意外に多い。
しかしそのような人々も物価高によって、小さな楽園から現実に引き戻されていくにつれ、「現状に満足」が「明確な不満」に変わっていくのか。
もしくは茹でられたまま未来を溶かしていってしまうのか。
私は、さすがに政権交代には無理があると思います。
今の野党で政権維持はできないでしょう。
仮に政権交代しても、野党に回った自民党の執拗な妨害や悪口に右往左往した挙げ句、政策より自党の保身に終始して、ろくなことにならないと思う。
与党は自民でよい。
ただし、野党と実力伯仲する程度の自民。
常に下野が視野に入る程度の勢力を持った自民党は、かなり良い仕事をしてくれると思います。
参院選挙なら、過半数をかなり割り込むくらいでもよいし、むしろそれが理想ではないかと思う。
もしかしたら、2008年みたいにガソリン暫定税率が無効になる期間が実現するかもしれないし。
もう一回あれが実現し、ガソリンの基本税率が適用された社会を国民が実感すれば、政局は大変化するのではないかと期待しています。