選挙前の大事件が多数の国民の心理に大きな影響を与えた。
香典と投票は違うという冷静な声もあったが、良くも悪くも大きな存在を失ったことで、【自由民主党】への国民の思いは強まったと思う。
とはいえ、適切な経済対策や、弱者への思いやりが期待できない岸田政権が圧勝してしまったことに、次なるジョーカーを生みかねない戦慄を禁じ得ないが、それでも今回の選挙、良かったことがいくつかある・・・
<その1>東京都の投票率が高かった
東京選挙区の投票率は56.55%で全国3位だった。
消費税減税や廃止を訴えていた共産党と立憲民主党、れいわ新選組から議席を獲得した3人の得票数に、落選した立民候補や社民党候補も足すと約235万票。
これは総得票数の37.4%(自公の合計は約229万票で36.3%)で逆転現象が起きている。
さらに、同じく消費税減税を訴えた日本維新の会の候補や国民民主党の推薦候補の得票数を足すと約317万票で50.3%に達した。
⇩⇩⇩こちらの記事からの抜粋
人口が集中する東京でこの結果は大きい。
しかも、東京は他の道府県出身者のるつぼであり、これを『世論調査』と位置付ければ、民意は必ずしも「自公圧勝」とは言い難い。
与党が勝つように出来上がっている選挙制度だからこその勝利だった、と言えるのではなかろうか?
<その2>力の底上げが感じられる国民民主
前回衆院選との比較では投票率が低かった今回の参院選。
全体的な投票数が下がる分だけ、各党の得票数は下がってしかるべきところ、票を伸ばした国民民主党。
議席数を減らした分だけ弱化を思わせるが、6年前は今の国民民主ではないので単純に比較はできない。
今回の参院選では東京選挙区で候補を立てなかったため、個人的にはちょっと物足りなかった。
ちなみに私は比例では国民民主には入れなかった。
<その3>自分が投票した候補者・政党に好結果が出た
「自分の一票なんて無力だ」と思い知らされることが多かったが、今回は珍しく ”投票の手ごたえ” が感じられた。
なにせ、過去にあの民主が大勝した選挙では自民党に投じて私の一票は惨敗。
逆に、自民が大勝した時にはなんとなくバランスの悪さを案じて民主に投じ惨敗。
コロナ禍の都知事選では小池再選に納得がいかないので他の候補者に投じて惨敗。
「ひょっとして、自分が入れたら負けるのでは?」とすら思っていたところだったので、この結果はうれしい。
<その4>自民党・小野田紀美議員の大勝
胸アツの展開。
多数の国民が望む「公明切り捨て」を敢行した彼女の勝利は、とても大きな意味を持つ(持ってほしい)。
あんなもん切り捨ててよい。
もしもこれから投票率が上がっていけば、最も伸びしろが少ないと思えるのが公明党。
いまでこそ「コバンザメ」だが、投票数が増えるにつれ「フジツボ」に変わる。
そうなれば、自民党にとっても政策の足を引っ張るだけの迷惑な連中は不要になる。
というか、今だってすでに不要なのではないか?
小野田議員はその先鞭をつけてくれた。
日本のために、素晴らしい働きをしてくれた。
これを慣行にしよう。たぶん、言われているほど影響はないと思うし、これからはもっと影響なくなるだろう。
”宗教” と ”宗教団体” は違う。
政教分離の「教」とは、昔はいざ知らず、今は明らかに「宗教団体」のことだ。
「宗教団体」となると、俄然、カネのにおいがプンプンしてくる。
同じくカネのにおいプンプンの政治とは、相性が良くないのだ。
「激流を制するは静水」
トキもそう言っていたではないか。