「だって、野党がだらしなさ過ぎだから、消去法で自民」
これはもうあり得ない理論だ。
私も「政権与党は自民」論者だった。
今の野党が連立与党になったところで、野党に回った自民の揚げ足取りや妨害に屈して、政策などまともにできないだろうと思っていたからだ。
自民が与党を取り、しかも「ギリギリで獲る」という姿が理想だったのだ。
しかし、山上容疑者によって、隠されていた闇が一挙に掃われた(もはや『祓われた』といってよいと思う)。
日本版の光復節だ。日本の誇りを守ってくれると信じていた安倍ちゃんが、実は票と引き換えに特定アジアに日本を売っていたことが、日本国民の前にさらけ出された。
こうなっては、むしろ党是の異なる野党たちが共同で政権を持ったほうが良い。
自動的に監視し合いながらの政権担当となるので、目を見張るような優れた政策はとれないまでも、国民に隠れて異国に自国を売るようなことだけは避け得るだろう。
『日本の代議士』の意志のある自民党議員は、さっさと離党して新党を立ち上げてくれないだろうか。
そうしたら、そっちを応援しても良い。
たぶん、立ち上げ当初は「だらしない野党」の烙印を押されるかもしれない。
しかし、「日本国の議員」として自身の政治理念を持っていることに違いはないはずなので、私は応援するし、今やそう考える日本国民は一定数以上はいると思う。
「日本を売る与党」より「だらしない野党」のほうが、少なくとも子供たちに残せる未来の担い手だと考えている。