前回は「劇中で就職したライダー」を取り上げました。
仮面ライダーの経済的クワドラント最上位である ”居候” の地位に、惜しくも到達しなかった、いわば県大会上位レベルの2名ですが、かなりいいところまで行きました。
(クワドラントについては⇩⇩の記事内で一定の基準を設けていますが「定収入⇒実家暮らし⇒住み込みバイト⇒居候」の順番です)
そして私の揚げ足取りの対象になることなくこの激戦を勝ち上がり、なおも戦場理に立ち続けていられる面々こそ、最上位たる居候(甲子園レベル)といえます。
平成ライダー経済生活バトルの頂点はだれなのか?
では、ここまでに取り上げなかった残りのメンバーを並べてみましょう。
【クウガ】・・喫茶『ポレポレ』居候
【ブレイド】・・白井農場居候
【ディケイド】・・光写真館居候
【ウィザード】・・骨董屋『面影堂』居候
【クウガ】が名を連ねているのはさすがといったところでしょうか。
やはり昭和ライダーの面影を残す平成ライダー第1作目。
現在まで続く長きシリーズの口火を切った功績は偉大です。
※何度か書いていますが私のブログでの検証対象は、自分自身が鑑賞した初代【クウガ】から【ウィザード】までの14作品です
ライダー専業に徹する難しさ
こうして地区大会を勝ち上がった甲子園球児たちですが、そこでの最終勝者は誰なのか?
それを決定するには、粒ぞろいの精鋭たちの中でも、さらに光彩を放つ一大特徴を備える者であることは確かでしょう。
もちろん「敵を倒す必殺技」などは、ここでは意味を持ちません。決め手になるのはあくまでも『経済生活』という大人向けのリアリティです。
ここまでを少し振り返ると・・
ライダー界における最高の経済生活たる ”居候身分” を捨てて「一人暮らし、そして開業」という、まるで王族の地位を捨てて出家した釈迦のごとき偉業をなした【アギト】の津上翔一
(私は彼が美杉家に寄食している姿は、純粋な居候ではないと思う。あと一歩だったというのに。彼には反省を促したい)
ライダー業における出費のトップ3に入るであろう被服費を、クリーニング屋の住み込みバイトで賄った【ファイズ】の乾巧
クスクシエの屋根裏部屋に住み込み、昼は店員、夜は警備と「24時間働けますか」の昭和回帰みたいな働き方を、ライダー業の片手間で敢行した【オーズ】の火野映司
いずれも、さすがは県大会上位校といえる立ち回りを見せた面々ですが、敗因は「劇中で仕事を始めてしまった」ということに尽きる。
早々に離脱した「定収入のある面々」は ”すでに仕事している”
「学生」「資産家」は ”自分の親族が仕事している” もしくは ”自分の持ち金が仕事している”
結局のところ何らかの形で『仕事している』ことが、そうそうたる居候メンバーたちに敗れた原因であることは明らかです。
それでは、『仕事していない』ということが他のライダーたちに対するアドバンテージである最強の ”居候身分” のメンバー内では競争が生じるのか?
この点について見ていきましょう。
<次回へ続く>