【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

仮面ライダーの大人向けリアリティ:第2弾「主人公はどうやって生計を立てているの?」⑨

経済的上級ライダーたる ”居候” の地位に到達している一握りのライダーたち。

 

「一番稼いでるのは、オレだ」という決め台詞が使えない状況の中、最強の座を手にするにはどうすればよいか?

 

稼ぐことで経済的強さを示せないなら、別な方法を採用する必要があります。

 

前回記事で少しだけふれた「自分以外の全員を弱者にするという賭け」について、もう少し考えていきましょう。

 

【アギト】の津上翔一が敢行したような、”居候からの脱却” が「一大変化」になりうるなら、逆もまた然り。

 

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”劇中で職を失って居候に” のドリームロードはどうか?

 

 

段階を踏む居候

平成ライダーの主人公が仕事を失って生活が安定しなくなる展開は、物語が佳境に入ると邪魔でしかないですが、序盤の数話でそれをやるならば・・

それなら主人公のキャラ付けのひとつとして充分にアリでしょう。

一見うまくいきそうな設定ですが、しかしながら、これが意外に難しい。

 

なんだかんだ言って結局【オーズ】のように、ただの「就職」に成り下がってしまっている実例もあります。

 

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やはり「途中から居候」というのは理由付けが難しいのか、相当に難易度が高い事柄であることがわかります。

 

実はやり手な主人公【ブレイド】

そんな中、この高いハードルをクリアしたヒーローがいる。

 

最初から最後まで居候ではなく、わざわざ『離職』の模様を劇中でわかりやすく表現しつつ、居候の地位を確立させるサクセスストーリーを描いてくれたのは【ブレイド】の剣崎一真。


第31話

 

実は【ブレイド】こそ、ライダー界の成功方程式をリアルに教えてくれる一作と言えるのではないか?

 

そう、あの『オンドゥル語』でネット界に圧倒的な存在感を示した剣崎一真こそ、明訓高校に匹敵するほどの甲子園優勝候補筆頭かもしれないぞ。

 

個人的には、【ディケイド】の門矢士(かどやつかさ)は初回エピソードでクウガの世界へ飛んだ際、グロンギと流暢なグロンギ語で会話していたが、それならブレイドの世界ではせめて一回ぐらいオンドゥル語で会話してほしかった。。


第2話「クウガの世界」

 

話がそれましたが、ではその剣崎が離職して居候の地位をガッチリとその手に掴むプロセスを見ていきましょう。

 

(ふと我に返る。私はいったい何をやっているのだろうか・・)