【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

金吾堂製菓の「ほろほろ焼」で ”ひびに浸み込む青い海” の塩味を楽しむ

塩味が好き

でも体調管理のため、塩分の摂り過ぎには気をつけたい

 

私も最近は少し塩分を意識しているのですが、気にしているのは ”分量” というより

「せっかくの塩味を存分に味わえない状態で摂取してしまう塩」

というもので、どちらかといえば ”食べ方” のほうです。

 

 

ソフトサラダせんべいの「効果的食べ方」

たとえば私はソフトサラダせんべいが好き。

ソフトサラダの醍醐味といえば、あの軽いサックリ食感と、表面を覆う塩の味です。(あとは油感)

 

このうち食感のほうは、せんべいが湿気ってさえいなければ、どのタイミングで噛んでも楽しむことができますが、塩味のほうはそうはいかない。

 

一度でも舌に触れてしまった表面部分に、二度目はない。

 

初回に感じられるインパクトが、二回目以降には決して得られない。

ここが最大のこだわりポイントです。

 

もう一度書きましょう(そんなに熱弁するほどのことか?と思われるだろうけど)

 

一度でも舌に触れてしまった表面部分に、二度目はない。

 

かじり取った部分のソフトサラダの味には、再現性がない。

ファーストコンタクトの感動は、その時だけのもの・・

 

いわば初雪を踏むようなものです。

もちろん踏んだあとだって、相変わらず足跡の下に雪はあるが、一度踏んでしまった所を踏み直しても、初回と同じ気分の高揚はありません。

 

これと同じように、ソフトサラダを食べるときは、特に塩味については最初の接触が肝になる。(書いていて思いましたが、よほど好きなんですね、ソフトサラダ)

 

舌のあて方スキルで食べ過ぎを防止

ゆえに、味蕾の中でも特に塩気を強く感じる部分に、せんべいの表面が最初に当たるように食べるのが最高の楽しみ方です。

 

もしも舌の中の、塩味を感じづらい部分でせんべい表面の塩を取ってしまうと、残念ながら満足度がうんと減ってしまう。

 

ゆえに、小腹がすいたからと言って大口で頬張るような大雑把な食べ方をしたら、舌の当たり方が雑になり、せっかくの味わいが弱いものになってしまう。

 

その状態で充分な満足感を得るためには、結果的に「量」が必要になる。

 

このときに摂ってしまう塩こそ、ムダではないかと思っているのです。

 

割って食べるか、丸のままおちょぼ口で少しずつ噛み取っていくか、どちらにせよワイルドさはない。しかしそれが最も美味しいソフトサラダの食べ方だという認識です。

 

たかがソフトサラダ

とはいえ「たかがソフトサラダを食べるために、いちいちそんな計算をしていられるか」とも言えるでしょう。

 

だいたい、手軽に食べられるせんべいは、「マンガを読みながら」とか、「作業をしながら」楽しむのにも適しています。

 

ついつい大きなかたまりを口に放り込んでしまうことは防ぎづらいでしょう。

 

そして、本来は充分に塗布されているであろう塩のうちの大半を「舌のうち塩味を感じづらい部分」で受け止めてしまい、ムダにしてしまう。

 

一般的なソフトサラダせんべいを味わうときには

「気をつけながら満足行くように食べる」

「なんとなく食べてせんべいの魅力を引き出せない」

二分されていくように感じられます。

 

ほろほろ焼、さりとての者にて候

何年か前に金吾堂製菓のソフトせんべいに出会ったのですが、よくよく調べてみると面白い発見があったので書いておきましょう。

 

『金吾堂』というメーカーの名は知らなくても、パッケージを見ると「ああ、これね」と馴染みを感じる方は多いのではないでしょうか。

<金吾堂HPより>

私はごませんべいも好きで、だいたい買うのはこちらです。

柔らかいものばかり噛んでいる現代人は、顎の発達が弱いと言われますが、それなら「マイ・フェイバリット ”固いもの” を」ということになり、選ぶのはこれです。

 

しかし、これまでお目にかからなかったタイプとして、ソフトタイプのせんべいがあった。

(というか、パッケージ的にこれが金吾堂製菓の商品とは思わなかった)

 

塩味と醤油味があり、どちらも食べましたが、今回は塩味をテーマにしているので「和塩」の話を主にしましょう。

 

ソフトせんべい初級者にやさしい造り

この「ほろほろ焼 和塩」の良さと言えば、なんといっても「ソフトせんべいを食べるときの難易度」がかなり下がるということです。

 

「亀田のソフトサラダ」に代表される一般的なソフトせんべいが、ツルンとした形状をしているのに比べて、金吾堂のこのせんべいは、表面に細かな凹凸がある。

 

このくぼみ部分に散りばめられている塩味が、いくさに例えるならば「後詰め」の役割を果たすため、うっかり舌先が触れてしまった面でも、噛んだ時点で味がリカバリーされる。

 

それに、後詰めの塩が口中に散らばって、上あごなどからほんのりとした塩味を振り撒いてくれる。このため、パリパリと噛んでいる間、かなりの時間にわたって味わいが継続します。

 

また、ほんのわずかですが鼻に抜ける香りの中に、ポップコーンのあの独特なフワッとした匂いが感じられるのは、もしかするとこの「ほろほろ焼」がノンフライであるせいかもしれません。

 

塩味に少し特徴があるので、そこで多少の好き嫌いは出るかも知れませんが、そんなに気になるほどでもない。

というか「これはこれでまた良し」で楽しめる。

 

そして、上で書いたような「丸のままおちょぼ口で少しずつ噛み取っていく」といった食べ方をした場合は、かなり濃厚な塩味が得られます。

そういう意味で、一枚でもけっこうな「食べで」がある。

 

「ひびに浸み込む海水塩」がキャッチーな宣伝文句

気に入って何度もリピートしているのですが、メーカーのページを見に行った際、そこに書かれた紹介文章の表現に惹かれ、結果的にそれがこの記事を書くきっかけとなりました。

 

こんな一文です

 

ひびに浸み込んだ沖縄県産の海水塩「青い海」のくせになる美味しさを楽しめます

 

たしかに ”ひびに浸み込んで” いる。

噛んで砕かれ、口中に散った破片から、浸み込ませてある塩が波濤の先端のようにはじけ散る。

 

”海水塩” というのがまた、字面的にそんなイメージを湧かせます。

 

「絵に書いたようなものの言い方をする」という言い回しは昔よく聞きましたが、これに関して言えば、実食したときに「字に書いたような味わい」が得られる。

 

相当に深く何度も味わった開発関係者が、散々頭をひねって考え出した一文なのだろうなということがイメージされます。

 

ついでに言えば、私は黒胡椒好きなこともあって、これも好きなので最後に紹介しておきましょう。

 

金吾堂製菓の商品は「おかしのまちおか」でもよく見かけますので、近くに店舗がある方は、ぜひ手に取ってみてください。