今更ながら、アメリカ大統領選について少しだけ・・
ハリス陣営支持を表明する有名アーティスト(?)やハリウッドスター(?)の情報が、日本の報道でもずいぶん目につきました。
趣味を楽しむ余裕が無くなっている人には逆効果
海外の芸能人にはほとんど関心がないため、名前を聞いてもピンとこない人が何人も居たけれど、きっとその活躍を好意的に、あるいは熱狂的に支持するアメリカ国民は多かったのでしょう。
それほどの影響力を持つ著名人が、声を揃えてハリスの応援に回るということは、彼ら彼女らに憧れる多数の有権者が、勇んでハリスに票を投じる、という読みがあっても不思議ではない。むしろそういうムーブメントを期待し、狙いもするでしょう。
しかし結果はトランプの圧勝。
これについて、「セレブたちがハリスを推せば推すほど民心は離れていったのではないか」という分析報道も見ました。
不景気で困窮する層からすれば、贅沢三昧な著名人からの政治的メッセージは、格差意識を強調する効果が出てしまい、むしろトランプの後押しだったのではないか、と。
「プラスアルファ」を求める余裕があるならば・・
蕎麦を食べるとき、薬味の存在は食の楽しみを充実させてくれる。
「ウチの店は、多くの人の好みに合うよう、色々な薬味を取り揃えてます」という店は、そのラインナップを眺めるだけで楽しくなる。
つつがなく日々の生活を送る中において、お気に入りの芸能人の活動は生活に彩りを添え、豊かな気持ちにさせてくれる。
ここまではわかる。
しかし、そばを食べる満足な金もないのに、「薬味だけでもぜひ食べに来てください」と言われても
薬味だけ食ってもウマくねえんだよ!このマヌケめ!!
と、今回のアメリカ大統領選は、そんな感じだったんですかね??
先日の衆院選になぞらえるならば・・
上級国民が切羽詰まって出してくる ”打開策” が、現実離れした ”ダサい策” になるケースとして、たとえば丸川珠代の「お助けください!」みたいなものか。
「小選挙区一本です!」
と言われても「なにそれ?」な人もいただろうし、「それってあなたの個人事情ですよね?」というひろゆきもたくさん居たと思う。
アンタが ”小選挙区一本” なら、私達の生活は良くなるのか????
そのスキームを説明してくれ!!
当然ながらそんなものは示されなかった。
むしろ「何を勝手なことを押し付けてきやがるんだ!」と逆効果が発生しかねない行為で、それがゼロ打ちで落選という結果につながったであろうことは、「セレブ出しときゃハリスが勝つ&その結末」に似てるなと。。
「蕎麦屋ですが蕎麦は置いてません」
「日本国の政治家ですが日本国民のためには働きません」
聞こえの良いプランと予算編成・・要するに薬味だけを並べて「これで支持率が上がる」と思っているかも知れないが、蕎麦を置いていない蕎麦屋である以上、味方してくれるのは富裕層のセレブだけという実情を理解できない為政者は、いつハリスや丸川になっても不思議じゃないと個人的に思っています。