【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

図らずも引き立てられた信用

ネットの中の意見で

「政府支出で無駄遣いが多い理由は、何次にもわたる下請けプロセスのなかで、中抜きに関与したすべての企業が、その一部を自民党に政治献金するスキームが出来ているので、その支出を止めるような見直しを政府自民党は絶対にしないのだ。財源がないからといって支出を抑えず増税に舵を切る理由はそこにある」

といったものがありました。

 

裏金自民が裏付けする信用

上記のような意見は根拠が示されていないので、デマと言ってしまえばそれまでです。

ことに参院選の告示がされている中では、この手の意見はリアルタイムで自民党に害する性質を持つ。

ただちに否定したいところでしょう。

 

ただし、この意見が説得力を持つのは、裏金問題が大騒ぎになって世間の注目を集める中で、自民党の議員たちが己のカネの動きを頑なに明かさなかったという事実がはっきりしていて、そっちのほうに説得力があるがゆえに、かえって個人の感想レベルの物言いを引き立たせてしまっている。

すべてを審らかにすればそんなことはなかったのに・・

生活費を公共支出で賄っている?

元役人の私はかつての職場で「●●5ヵ年計画」などのタイトルが付された事業を何度も見ましたが、5年が過ぎると「▲▲5ヵ年計画」とわずかに字面を変えて同じ相手と契約を結び直す方式をとっていました。

 

当時の私はバリバリに財務省(大蔵省)のプロパガンダが効いていて「今年で●●5ヵ年計画は最後だから、来年からはこの事業が無くなって、節約された分は国債償還に充てられることになるのかな」などと考えるほど、おめでたい頭の公務員でした。

しかし次年度予算要求で「▲▲5ヵ年計画」が記された資料を見て「エッ?」と思い、翌年、実際にその委託事業の起案を見て絶句したことを今でも覚えています。(そんなものがいくつもあった)

 

要は委託先の ”生活費” であり、その中には ”与党議員に献上” というのも織り込み済みだったのかもしれない・・と、頭の中でスンナリと筋書きが成立するだけに、冒頭のネット意見は「個人の意見」に過ぎないかもしれないが、私にとってはリアルなイメージとなり、今月20日の投票行動を左右するものになり得る。

 

自民党の言う【財源】は、彼らだけにとって都合の良い、そしていいかげんな言葉だという認識です。

「全く信用ならない」というのが正直な気持ちですが、これとても彼らが自ら作ってしまった『信用』のなせるワザです。