システムに ”魔法” を求めてはいけないのはもちろんだが、システムエンジニアに ”魔法使い” を求めることはもっといけない。
そんなことは誰もが知っているのに、なぜか現実の業務の中ではその自主規制がところどころ崩壊する。
要件定義の会議に臨む前に身につけておくべき能力が、ユーザー側にもあります。
まったく意識されない「システムユーザーのお仕事」
システム導入や改編の主語はあくまでも『システム』
つまりこれに関することは全て『システム周りの話』となります。
前回の記事で述べたような、出世に目がくらむ一部の幹部連中。
「現場業務の改善システム」を、システムのインターフェースを見たことさえないのに自分の栄達の道具に利用しかねない幹部の、よろしくない企みを阻止する動きも『システム周りの話』です。

一部の幹部のよからぬ思惑を挫くことが、要件定義よりも大きく開発に影響することがあり得るという話ですが、いくらこれが『システム周りの話』だからといって、その活躍をシステムエンジニアに求めるのは筋違いだということは誰にもわかるでしょう。
あくまでもこれは、システムを使う側の「ユーザー」が担当すべき事案です。
それはシステムエンジニアの仕事じゃありません
つまり『システム周りの話』とはいっても、その中にはシステムエンジニアの仕事ではない事柄が混在し、しかもかなり大きく横たわっている。
システム改編の際には、この混在がどこまで切り分けられ、共有されているかというのがポイントです。
「システムは魔法じゃない」ということは誰しもが理解していることですが、人によって『魔法』の効果範囲や性質の考え方が随分違うケースも多い。

要件を話しているうちに、現実の業務に引っ張られて「システムは魔法じゃない」の境界線が曖昧になってくることはよくあります・・というか「どこまでが科学かわからなくなってくる」がより正確かもしれません。
要求する際の「限界」と「段階」を察知しながら、エンジニアと確実に共有できる情報を積み上げていくのはユーザーの能力でもあり、要件定義を成功させて望むシステムを整備する王道でもあります。
<雑談は続く>







