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水戸黄門史上、最も空気の読めなかった男とは?(2)

いくら強敵との息詰まる争闘があるとはいえど、このドラマはあくまでもお馴染みの『水戸黄門』です。

 

物語の展開としては毎回、訪れた地域で起きている問題に介入しては世直しを続けるという、エピソード一話完結型が続きます。

 

しかし、玄竜はずっと老公たちをつけ狙ってくるという設定でもあるので、並行して罠や陰謀、そして戦いの描写が差し込まれます。

 

全26話中、玄竜の登場回数は13回。結構頻繁であるだけでなく、組織的に仕掛けてくるし、とにかくコイツは強すぎる。

 

一行はうかうかできません。

 

ということは、「ご隠居が助さん格さんと揉めて、ふてくされたご隠居が八兵衛を連れて別行動を取り、温泉に入ってるスキに印籠を盗まれてニセ黄門が現われる」という定番のコメディー展開は、このシリーズにはありません。

 

中期以降の作品に慣れたファンが大好きな「水戸黄門あるある」がこれほど通用しないシリーズは他にないと思うのですが、最終回の1つ前のエピソードもそのひとつです。

 

一行は玄竜の罠により牢に閉じ込められ、檻の前には爆薬が置かれ、そこから伸びた導火線に火がつけられます。

 

「シューッ」と音を立て、小さな火花を散らしながら導火線をたどり、火は刻一刻と爆薬に向かって進んでいく。

 

このとき、閉じ込められた一行の中に弥七は居ません。

 

ということは、いよいよという時、赤い風車のドアップがカットインされ、見事導火線に突き刺さって火の進行を止めるというのも、定番の展開ですね。

(ちなみに初期作品なので飛猿や鬼若などはいません。弥七だけが頼りです)

 

しかし、玄竜はそれも許さない。