前回の水戸黄門のように、今回は印象的だった『鋼鉄ジーグ』というロボットアニメのことを書きます。
これは特別興味があったわけでもないのですが、それでもやはり、30数年前の記憶が鮮明なものです。
主人公がカーレースに出場する話でした。
数十台のマシンが一般道を使って競うのですが、スタート後に、敵の組織が主人公のマシンに爆弾を仕掛けたことが発覚します。
爆発の条件は、車速が時速80キロを下回った時、です。
キアヌ・リーブス主演の「スピード」というハリウッドの大ヒット作品と同じ展開ですが、むろん『鋼鉄ジーグ』のほうが先に作られています。
レースのコースですから、所によっては複雑な形の所もあり、時速80キロの維持は難しい。
しかし、周囲のマシンを巻き込むわけにはいかないので、主人公だけが車から脱出して助かるというようなわけにもいきません。
スーパーテクニックを連発しながら、何とか制限速度を上回りながら、レースを続けていきます。
このままいけば、どうにかゴールに辿りつくか、人気のない安全な所で車を乗り捨てられるのではないか?
しかし、次の苦難が主人公を襲います。
ハードにアクセルをふかしたせいでしょうが、ガソリンの減りが早い。
出来るだけ早く給油しないと、ガス欠による減速で爆発してしまう。
しかし、レース走行中の車に給油できるのか?
主人公の仲間たちが考えた結果、自分の組織の小型戦闘機を併航させ、給油パイプを垂らして補充する方法を採用します。
この展開、やはりハリウッドの大ヒット作品、ハリソン・フォード主演の「エア・フォースワン」で見たことがありますが、やはりこれも『鋼鉄ジーグ』のほうが先に作られています。
マシンを操縦しつつ、垂らされたパイプを燃料補給口に挿し込んで、主人公は給油を成功させます。
ハラハラする展開が目白押しです。
苦境からまたもや復活した主人公。
しかしとうとう、タイヤに限界が来ます。
もうこれ以上の走行は不可能。
絶体絶命。というか、多分主人公は助かるけれど、周囲を走る他の参加者の命は無い。
ただ、運の良いことに、その時は山道のワインディングロードを走行中です。
主人公は思い切ってガードレールを飛び越え(突き破ったっけか?)大きくコースを外れてがけ下に転落。
そこで車は大爆発を起こしますが、幸い巻き込まれたレーサーはゼロ。
主人公はその前に救出されています。
ちなみのこの回にも敵のロボットが登場し、ジーグと戦うのですが、それは全く記憶に残っていません。
それはそうでしょうね。
なんといっても、ハリウッドの大ヒット作2本の、手に汗握るシチュエーションが、わずか30分のアニメ番組の中に盛り込まれていたわけですから。
やるなぁ、『鋼鉄ジーグ』
ウィキで調べたところ、この話は第33回『爆死?! 地獄のノンストップ・レース!!』でした。
タイトルからすればこれ以外にない。
ロボット獣モルグ・・・お前、「一応、これやっとかなきゃな」的な扱いだったかもな・・