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この一文に魅力あり!! 司馬作品好きな会計学者・田中弘さん

かなり昔の記憶ですが、財務諸表論の勉強をしていた頃に惹かれた本が数冊あります。

 

その著者が田中弘さんです。

 

「この人、敵が多そうだな。大丈夫かな?」

 

と、気がかりになるほどのインパクトを持つ『時価会計反対派』としての主張が映えていました。

 

そんな田中さんですが、たしか「財務諸表論―合格する答案を書くトレーニング」という本だったと思いますが、司馬遼太郎ファンであることに言及されていました。

 

司馬さん自身が語っている文章作りのコツを引用し、盛んに称賛しているのですが、その中でふと漏らした感想が、今でも私の記憶に残っています。

 

「どうしたらこんなに、枯れた文章がかけるのだろうか」

 

「枯れた文章」の正確な定義はわかりません。

取りようによっては悪口にも聞こえかねませんが、田中さんのニュアンスは、意味なんかを置き去りにして強く伝わってきました。

 

感情に振り回されず、かといって書いている対象の人や物に対して冷淡ということでもない。

 

その人の心や、事物事象の置かれた状況を細かく汲み取り、翻ってそれを今度は、読み手の心に田植えするかのように一つひとつ置いていくような、質の高いジャーナリズムにも通じる伝達力みたいに、田中さんは感じておられるのでしょうか。

 

それ以来、私も「枯れた文章」を意識はしていますが、なかなかそうはいかないようです。

 

『達意の名文』という言葉がありますが、日々それを目指していきたいなと考えています。