【感情会計】善意と悪意のバランスシート

善と悪の差し引き感情=幸福度

万病の元「カゼ」憔悴の元「花粉症」に対抗できるCPAP

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者に対し、医師の処方によって使用が認められるCPAP(シーパップ)という機器があります。

 

眠っている最中に気道が閉じてしまうSAS患者ですが、CPAPは気道が閉じたことを感知すると、即座に鼻腔または口腔へ強制的に空気を送り込んで、閉じた気道を開きます。

 

SASは、多い人だと一晩に数十回も呼吸が停止し、その時間も3分に達することがあるという異常さで、脳への酸素供給が何度も断たれるので、これが続くと良くないことは明白です。

 

そんな事情で処方される機器なので、使用状況はしっかりとした管理が為されます。

 

毎月1回、ひと月分のデータが蓄積された記憶媒体を医師のもとへ持ち込んで動作状況がチェックされ、患者の状況と機器自体の動作に異常が無いかの確認がされるのです。

 

ゆえに、個人が気軽に使うような状況は想定されず、価格も数十万円といったところですので、入手のハードルもかなり高めです。

 

私はかつてSASの診断をされてCPAPを使っていました(今は使っていません)。

 

私は気管支が弱く、乾燥する季節は特に、毎朝起きた時に喉がひりついて痛く、悩みのひとつです。

 

CPAPを使い初めたのは5月頃で、気管支の乾燥で苦しむ季節ではなかったのですが、この機械は常時弱い気流を発生させているので、眠っている間中CPAPから送られる空気を吸い込んでいることになります。

 

これが私の気管支にはダメージがあり、ドクターに相談したところ「加湿器をつけましょう」ということでそれが提供され取り付けられました。

 

これが実に素晴らしい。

この威力は本当に素晴らしかった。

 

冬場の朝ののどの痛みで苦しい思いをする人は、私以外にもたくさんいるでしょう。

 

ところがCPAPを使うと、どれだけ寝返りを打っても、チューブさえ外れなければ一晩中安定的に、加湿された空気だけが鼻腔に送り込まれる(私は眠るとき口を開かないので、鼻の穴用の簡易なチューブでした)。

 

その環境で眠れた翌朝は、のどの痛みが全くありません。

 

ちなみに、私の呼吸が止まる回数は、当初からボーダー程度に少なかったのですが、途中からは一晩に2〜3回に減少し、ファスティングで体型から運動習慣までガラリと変わってしまった現在ではもっと少ないのではないかと思います。

 

冬の喉の不快感、そして気管支が弱ったところで引いてしまうカゼは、CPAP使用中の私には無縁のものでした。

 

それから、CPAPの空気取り入れ口には、花粉を通さないフィルターがついていて、機器の中を通ってくる空気には花粉がありません。

花粉症患者には朗報ではないでしょうか。

 

重篤な疾病を予防するためのCPAPですが、「万病のもと」である風邪の予防にも効果があるのです。