【感情会計】善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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(6)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『関ケ原』

ひるがえって、これが「好きなことを弱点にするコミュニケーション」で挙げた、質の良くない歴史好きオジサンが御厨太郎の立ち位置に立ったらどうだろうか?

 

『未来予知ができる』というのが、現代から過去に飛んだときに有するアドバンテージですが、断片的なことを口走っているだけでは、ただの怪しい占い師のようなもので、実力ある武将たちから人物を認められるには程遠い。

 

いくら「味方する」と申し出ても、雑兵のひとりにされるのがオチでしょう。

雑兵でも実力があればのし上がり、再び武将たちの前に出た時には、予言にも耳を傾けてもらえるかもしれません。

 

でも、歴史エピソードの気に入った部分しか頭に入れず、それを不完全にダウンロードして部下たちに疎んじられるような腕前ではラチがあかない。

 

大好きな戦国時代に身を置いて、年長ぶって年若の武将たちに助言しようと試みても、日頃そうであるように若者たちからはそっぽを向かれる。

 

いや、“上司”というゲタを履いていない、ただの歴史好きオジサンなど、戦場においては足蹴にされ、その後は会ってもくれないことでしょう。

 

好きが高じてのめり込み、やがて第一人者として珍重され、他人が教えを乞いにやってくるレベルになれば最上でしょう(別に全員そうあるべきということではないですが)。

 

中途半端に好きな程度で、それを職場の『説教』に使うから反感を買うのです。

そうなると「好き」ならぬ「隙」を突かれ、物事への着眼センスや取り組み精度の甘さが露呈し、嫌われる。

 

別にその人が嫌われてもどうってことないが、そのオジサンが振りかざしていた『歴史』が嫌われるのが痛々しいのです。