【感情会計】善意と悪意のバランスシート

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(8)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

実務能力が高いことと、他人の賛同が得られることは別物です。

 

たとえ、未来のことが判っていて、このまま進むとどうなってしまうかを知っていても、現在進行形の事柄を簡単にストップできるとは限らない。

 

 

【逆撃】シリーズの主人公・御厨太郎が今回タイムスリップしたのは、前回と同じ戦国時代ですが、今度は武田信玄のところです。

 

関ケ原の時は、西軍の事実上の総大将・石田三成ひとりが御厨の敵であり、トップの役割も兼ねていました。

 

武田家編では「川中島の戦い」「三方が原の戦い」「長篠の合戦」の3作に分かれていて、前2作はトップが武田信玄で最後が武田勝頼です。

 

“敵”になるのは1作目が山本勘助と長坂長閑で、2〜3作目は長坂長閑と、そしてトップである武田勝頼です。

 

作者の柘植久慶さんの長坂嫌いがうかがえる展開ですね。

 

一方、武田家内で最大の味方になるのは、川中島で戦死した武田信繁(信玄の弟)ですが、彼を死なせないことに尽力してそれに成功し、後の2作品ではコンビを組んで頑愚な有力者たちとの策謀合戦をしつつ、外の敵との合戦を行います。

 

内にも外にも敵がいて、うかうかすると背中から撃たれる危険がある。

 

ビジネスでもこれと同じことがあり、経験者はそれがいかに外敵との戦力を削ぐ愚かなことかを痛感しているでしょう。

 

【逆撃】シリーズは、単に歴史好きのおじさんが、過去の人物相手にうんちくを語るような生易しい自慢欲求とは完全に一線を画する世界の上に立っています。