【感情会計】善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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(11)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

上杉謙信が一見無謀とも思える布陣をした。

それはひょっとすると独裁的な指揮権を発動した彼が陥った独善かもしれない。

 

ただそれは、武田信玄が「啄木鳥戦法」を採用したようなもので、互いにミスをし、裏をかきあった末に決戦した結果が史実に残っている。

 

謙信は布陣をミスし、信玄は作戦をミスした。

御厨は、先に謙信のミスを衝こうとしました。

 

結局はどこかで齟齬があって、全てが上手くいくとは限りませんが、少なくとも本格的な戦闘前に優位に立てることは確かですし、何よりもその方法なら史実にある武田信繁の戦士を防ぐことができる。

 

ということで、謙信の本体到着までに大荷駄の護衛兵を蹴散らし、上杉軍本体の補給を断ち切る算段をします。

 

謙信の思惑と同じく、主力決戦は武田軍としても望むところで、要はいかに敵軍の体勢の乱れに付け込めるかの勝負といったところでしょう。

 

この時点で山本勘助は「啄木鳥戦法」を発案していないので、御厨は必ずしも勘助を否定していません。

 

ただ、迅速に大荷駄を叩ける、確実性のある策を採るべきだ、というのが御厨が主張した戦法でした。