【感情会計】善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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(16)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

人の命(代表すれば信玄の弟・武田信繁)がかかっているというのに、悲劇を引き起こす山本勘助の「啄木鳥戦法」を否定できないのが辛い。

 

それも、勘助がまだ具体的な戦法を表明していない時点では、勘助否定の論旨も明快にならない。

ただ突っかかってるだけと、信玄に誤解されるのがオチです。

 

御厨自身が勘助の考えを先取りして啄木鳥戦法の骨子を話し、彼の口を封じることはもちろん可能です。

 

しかし、もしそれを信玄が「面白い」として採用してしまえば、結局勘助の提案が採りあげられたのと同じことになってしまう。

 

何でも知っていることが万能なわけじゃない。

 

知っていることを、誰にどうやって伝えれば、知識の価値を活かすことができるのか。

そこを考えたうえで披露しなければ、無価値などころか被害をもたらしてしまう。

 

歴史知識が自慢にならない究極のエンターテインメント、柘植久慶さんの【逆撃】シリーズ。

戦国時代、元寇、楠正成、ナポレオン、ハンニバル三国志…。

様々な時代、様々な場所で展開され、それぞれの史実に関心のある人にとっては、違った意味での感情移入ができる作品です。