【感情会計】善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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(24)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

肩書は、消耗品だ。

 

役人時代に痛感した現実です。

 

総理府(現在の内閣府)からの出向で着任早々、現場事務所に対する居丈高な態度で忌み嫌われた係長がいました。

 

私にそれを教えてくれた後輩が言うには「相手がヒラだと知ると手のひら返すイヤなヤツ」だそうです。

 

私は既にその頃、各地の自治体や地元協議団体との接触から、肩書の効力を実感していました。

そんな私が、昇任したばかりの『科長』の肩書をフルに活用したのは言うまでもありません

 

地方の現場で名乗る『科長』は、本省では係長から課長補佐級なので、『課長』よりもランクは下。

ことに、高卒試験で入ったノンキャリア組にとって、本省の課長様などは雲の上の人です

 

だから、そもそも比べることすらおこがましいのですが「カチョウさん」であることには変わりません。

この「カチョウ」という役職は、電話でのやり取りには特に効果を発揮します。

 

まあ、この辺の話は別な機会に書くとして、とにかく肩書を道具と割り切ると仕事がし易くなるのは、軍師だって同じことです

 

御厨太郎は、軍師だからといって大将のそばで口ばかりの働きをする気などは毛頭ない。

 

現場重視の彼は、常に警戒しつつも前線に姿を現し、今を起点にした過去の検証、そして未来の予測を行います。

 

そうして次の作戦を企画し、実施部隊が動きやすい状況を考え、無理のない遂行を目指します。

 

もはや作家というよりバリバリの軍人ですが「軍隊式」と揶揄されるブラックさは感じられず、むしろ『高い効果を生むためには、ホワイト企業でなければならない』という態度を崩しません。