感情会計-善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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(27)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

「オレのこの知識があれば、武田信玄だって言うこと聞いちゃうよ」

 

“奢ってやるから”なんて若い部下や後輩を居酒屋に連れていった、ただの歴史好きオジサンが得意になって語りそうな状況に、御厨太郎は立ち至っています。

 

ただ、御厨が単なる歴史好きオジサンと絶対的に違う点があります。

 

彼は“話を聞いてもらえるのと、聞いた話を実行してもらえるのとでは、天地の差がある”ということをよく知っている。

 

「今後こうなる」とだけ聞いたって、対策の実行手段が適切に行えるとは限らない。

 

親切ごかした断片的なアドバイスは、かえって現場に余計な混乱を与える危険性があることに、言う側っていうのは気づけない……

というか、当事者意識が持てない。

 

アドバイスするなら、実行者が、実行に向けて心が動くレベルであることが不可欠ですが、

なぜかこういう助言をする人というのは、実行者が頭の中だけでウンウン頷く程度のものしか提供できないことが多い。

 

「オレの提案を実行するかしないかはコイツ次第。やらなかったらコイツはその程度の実力だったってことだ」

 

そんな、雑談レベルの軽い提案に振り回されるような人のほうが、よほど「その程度の実力」と言える主体性の無さではないでしょうか。