感情会計-善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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(28)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

助言するということを「人に物をあげる」に例えてみましょう。

 

他人に何かをあげるときの動機や、その時の心の持ち方を考えてみてください。

私は二通りあると思っています。

 

1.自分が使ってみて価値を感じ、その得られる価値が、特にその相手にはマッチすると考えた

2.自分が価値を感じないからいらない。アイツあたりにやっとくかと考えた

 

「ただの思い付きを断片的にしゃべる」というのは、どう考えてもに該当しますが、これを具体的な物体を他人に「これをやる」と言って渡すことに変換すると、どんな具合に迷惑か?

 

かつての職場で、献血した時にくれたから」と、腕に巻いた止血用ベルトを私に 押し付けた くれた上司がいました。

そんなものを他人にあげようという発想が、頭の何処を通って出てきたのか不可解でならない。

 

しかも、定期的に行っているため、「またもらってきた」と何回も渡される

本人は「僕の血は質が良くて献血センターにお願いされるんだ」とすっかり悦にいっています。

 

連絡があると嬉しくてすぐ応じるらしく、それも成分献血なので次の可能日までのスパンが短い。

 

迷惑このうえない。

 

一応愛想笑いと共に受け取っていましたが、近くにいた私より若い社員にこっそり聞くと、彼もまた“被害者”でした。

 

「捨てました」

そりゃそうだ、と賛意を示す私に対し彼はさらに

「アイツの腕に巻かれてたって考えたら、気持ち悪くて触るのも嫌でした」

 

そりゃそうだ! わかる! わかるぞその気持ち!

それはもう、桃園の誓いが成立しそうなほど、私たちは理解し合いました。