感情会計-善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

スポンサードリンク

(30)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

要衝・浜松城を奪って武田家の拠点にする。

 

武田軍の上洛を目論む主人公・御厨太郎の戦略展開上、ここは外せない。

しかも、それは高い確率で実現する。

 

史実では三方が原で蹴散らした三河の若造(若き日の家康)は命からがら浜松城へ逃げ帰った。

そのとき、あえて城の守りを手薄にしていたことで追手が伏兵を警戒し、攻めきれずに引き上げたとなっている。

 

しかし、実は家康にそこまでの余裕は無く、かつて三国志諸葛孔明が演じたという“空城の計”で武田隊を欺き、九死に一生を得たというのが御厨の観測です。

 

それを踏まえた彼は、この後の武田軍の駆け引きに『浜松城奪取』のシナリオを最初から組み込もうとします。

 

それを、信玄に提案して採用されたい。

そうすれば、信繁・信廉による『2人影武者』と『浜松城奪取』が調い、行軍の途次に信玄が死しても、京都まで兵を進めて反信長同盟に参画できる。

 

対信長の戦いそのものは、史実を知る御厨が企画すれば、織田軍を追い込む確率が高い。

 

というのは、当時の有力者たちにとって他の勢力の動静や、国許の状況などの情報を得るのは困難ですが、御厨は全体を知ったうえで総合的に判断できるからです。