感情会計-善意と悪意のバランスシート

財務諸表から逆算で人心を読むテクニック

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(34)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

三方が原の戦いは、信玄が家康の出撃を誘うための隙を見せ、兵数で劣る家康が「唯一このときに仕掛ければ勝つ」と判断を誤るように仕向けました。

 

すでに巧緻な大作戦が展開される計画が、十二分に準備され調っていたことになります。

 

現代のビジネスになぞらえて表現してみましょう。

 

有名タレントを起用した4マス(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)利用に加え、ネット配信やSNS展開までの大規模なプロモーションを企画した。

短期間に集中して会社の総力を振り絞る状態、とでもいうべきでしょうか。

 

その大作戦の遂行中に、突然、『特定ターゲット層だけに向けた飛び込み営業企画』を提案された場合、プロモーションの責任者はどう思うか?

 

徹底したプル戦略に足並みをそろえている最中に、それを乱すようなプッシュの企画を実行されたら、統制の邪魔になると嫌悪感をおぼえるのではないでしょうか。

 

十中八九「そこも今回のターゲットに含まれているのだから、余計な動きをするな!」と一喝されるでしょう。

 

三方が原で信玄が試みた家康への仕掛けは一大企画ですが、それですら“京都への侵攻”という大戦略が常にある中のことです。

 

そんな中で、これ以上混み入ったことをして戦隊を混乱させるリスクは避けるべきというのが、経営上の常識的判断ではないでしょうか。