ラジオ派ならではの感想ですが、キャノンマーケティングジャパンのラジオ版CM曲に惹きつけられました。
この記事を書くにあたってネット検索してみたら、ほとんどがテレビCMについての情報で「テレビでもやってたのか」と気づきましたが、この曲のことではありませんでした。
新野美紀子さんという、TV版CMにも出演している方らしいですが、ラジオ版ではシンガーとしてこのコミカルな曲を歌いあげています。
「商品が いっぱい出てくるCMソング」というから、ゴチャゴチャと読み上げていくタイプのめんどくさい造りかと思ったらとんでもない。
Perfumeっぽいテクノ調で暖かくて明るい感じに、新野さんの声質が合っている。
ひとりのOLの職場での想いを綴った歌詞なのですが、所々にビジネス用語やハイテク製品の単語が差しこまれるスタイルで、中にはやや強引なこじつけが見られます。
♪後輩くんと偶然、手と手が“複合機”
インクジェットみたいに あざやかにハートを奪われ
複合機の機能や形状よりも、複合機という言葉の持つイメージと語呂で押し切った感があります(しかし私はこの感性好きです)。
この曲が優れているなと思ったのは、こういう「ンッ?」と引っかかるようなところがあっても、ストーリーの展開が早く、次々に仕掛けてくる語呂合わせに聞き手の意識が移り続けるスピード感と、暖かでテンポの良い曲調のコラボで、嫌味を感じさせないことでした。
後輩くんが一人でプレゼンを成功させていることで「なんでもできちゃう彼には、もう先輩である私は要らない」と受け取ってしまうくだりなんて、早とちりなのではないかと普通なら思いますが、この曲の世界観に引き込まれた後だとそれが自然なことに感じられます。
そのあとさっそく「破れた恋心の漏えい防止」を実践する様には、小気味良さすらおぼえます。
初めてYOUTUBEでじっくり見ましたが、歌詞を見ながら聞くとやっぱり面白い。
そして、ここで初めて知ったことですが、この曲のタイトルは「オフィスラブソリューション」というようです。
キャノン公式の動画を貼っておきますので、興味のある方は是非見てください。