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(40)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

死に臨んだ(浜松城入場時の武田信玄には、もう少し時間がありますが)総大将が、自分の死を前提に立てる自家の方策を話す孤独と苦悩。

 

遺言とも受け取れる言葉を聞かねばならぬ家臣の悲しみと不安が、信玄の言葉や気持ちとぶつかり合い、その会議は誰の心にも大きなダメージをもたらすものです。

 

すると、組織全体の未来を慮り、やむに已まれず現君主亡き後の自家の在り方を発言した人物は、居並ぶ全員のやり場のないエネルギーのはけ口になりかねない。

 

そんな危険さをはらむ状況です。

つまり、御厨の立場にいる人間が、最も警戒すべき瞬間です。

 

きっと、歴史オジサンは警戒できずに、得意になってしゃべってしまうでしょう。

そしてもしも、歴史オジサンがしゃべった作戦が妥当なものであれば実行されるでしょう。

 

でもおそらく、その実行にはスケープゴートが何となく必須(?)なものとされ、歴史オジサンははかなくも散ることになると思う。


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