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(42)〜柘植久慶【逆撃】シリーズから『武田家3部作』

さて、三方が原の戦い直前に御厨が勝頼に再開したときは、川中島から12年の歳月を経、嫡男の信義は既に廃嫡されています。

 

もはや己の頭上に覆いかぶさる存在が消えたという思いがあったのかもしれず、利かん気の強い地が出始めた彼は、古参の宿老たちの指導者ヅラが性に合わなかった可能性が高い。

 

あるいは、宿老の中に「歴史オジサン」がいたのかもしれません。

 

だとしたら、わかる! わかるぞ勝頼!

 

親父が人格者だからって、それに憧れてるヤツまでが人格者とは限らない。

なまじ先輩風を吹かせて、大したことのないことをしつこく語る輩はウザい。

 

いちばん腹が立つのは、かつて素直に接してやった頃のこちらの態度を、いつまでたっても繰り返しネタにして周囲に自慢するあのトークだ。

 

あんなヤツに素直にハイハイ言ってたのはオレの黒歴史

親父にゃ言えないが、ぶっちゃけアイツムカつくんだよな!

 

あまり生意気な態度をとると、親父のゲンコで頭をガツンとやられるので、大人たちの前では大人しくしていたが、20代も後半に差し掛かり、さすがに箸の上げ下ろしまで皆の前で親父に叱られる屈辱も無くなってきた。

 

いや、別にいい年して親父に箸の上げ下ろしを叱られることが屈辱ってわけじゃないんだ。

 

それを、オッサンたちに見られ、したり顔でニヤニヤされたり、鼻で笑われたり、バカにしたようにそっぽ向かれたりするのがチョームカつくんだ。